鹿児島県のおすすめご当地情報をご紹介。鹿児島県には桜島、屋久島、指宿温泉などの観光スポット、闘牛、初午祭、吹上浜砂の祭典などの観光イベント、かるかん、鹿児島ラーメン、鶏飯などのご当地グルメがあります。
鹿児島県は九州の南部に位置する県で、薩南諸島などの島が含まれます。世界遺産として登録されている屋久島や種子島宇宙センターなどがあり、自然や文化、産業など様々な面で楽しむことができるのが鹿児島県です。
鹿児島県といえば、鹿児島湾にある桜島のイメージが強いでしょう。桜島は現在も活動を続けており、ときどき噴火することもあります。そのためほかの山とは植生が異なっています。その桜島へは桜島フェリーによって結ばれており、勇壮な景観を見ることができる観光地でもあります。
屋久島は大隅半島から南南西に約60kmの距離の海上にある島で、近隣の種子島や口永良部島などと大隅諸島を形成しています。鹿児島県の島の中で屋久島は奄美大島についで大きな島で、屋久杉自生林や西部林道など豊かな自然が残されていることから、世界遺産に登録されています。
屋久島では動物はほ乳類がヤクザルやヤクシカ、コウベモグラなど数種しか生息しておらず屋久島独特の動物はいませんが、2,000m級の山々があるために温帯地方にある島ながら亜寒帯植物などもあり、様々な植物が生息しています。
その中でスギは樹齢1000年を越えているものが屋久島には残されており、1000年を生きて年輪が歪んだスギが神秘的な観光スポットを形成しています。その中でも大王杉は樹齢が3000年以上とされており、屋久島最大の縄文杉も推定樹齢2000年以上とされ、どれも一見の価値があります。
古代にはヤマト王権とは異なる地で反乱などがありましたが、鎌倉時代に島津氏に支配されるようになり、幕末から明治にかけては明治維新を導いた藩として活躍して多くの維新元勲を輩出しています。
明治維新で活躍した人に縁のあるものも多く残されており、幕末から明治維新までの資料などが展示されている維新ふるさと館や奄美大島には西郷隆盛が住んでいた西郷南洲謫居跡などがあり、歴史を感じられる観光スポットです。
歴史巡りで疲れた体を癒やすには、やはり温泉でしょう。鹿児島県は源泉数が全国第2位の温泉王国で、温泉が県内に点在しています。温泉の泉質を様々な種類があるだけでなく、歴史のある宿や自然が楽しめる宿などがあって自分にあって温泉を探すことができます。
大金久海岸の沖合い1.5kmに浮かぶ百合ケ浜は、干潮時だけに姿を現す真っ白な砂浜です。この砂浜には「年齢の数だけ星砂を拾えば幸せになれる」という伝説があります。 百合ケ浜の特徴と伝説 星砂: 百合ケ浜の砂には星の形をした小さな粒が含まれており、これが「星砂」と呼ばれます。星砂は縁結びの御利益があるとされ、年齢の数だけ拾えば幸せになれるという伝説が観光客に人気です。 アクセス方法 飛行機: 鹿児島空港から与論島空港まで約1時間。フェリー: 鹿児島港から与論島まで約5時間。与論島空港または港からはバスまたはタクシーで約30分です。 百合ケ浜でのアクティビティ 百合ケ浜にはグラスボートで...»
独自の生態系を持ち、豊かな自然景観や植物、動物相が観察できる。島の全体が山で八重岳と呼ばれる。別称は洋上アルプス。世界自然遺産に登録されている。 約2000年前に生まれたとされる世界遺産「屋久島の樹齢数千年の植物群落」に含まれる屋久杉が有名で、原生林の山岳美と澄んだ水の海岸が見られる。 島内には数多くの渓谷や滝、温泉があり、トレッキングやハイキング、カヌーやシュノーケリングなどのアウトドアアクティビティにも最適な場所として知られている。 ```html 屋久島 屋久島は独自の生態系を持ち、豊かな自然景観や植物、動物が観察できる場所です。 島全体が山地で、「八重岳」と呼ばれることがあ...»
霧島神宮は、鹿児島県霧島市に位置する日本の神社で、天孫降臨伝説の地として知られています。霧島連山の美しい自然に囲まれたこの神社は、歴史的にも文化的にも重要な場所であり、多くの参拝者や観光客が訪れます。 ...»
指宿温泉は、鹿児島県指宿市東部(旧国薩摩国)にある南九州を代表する温泉地であり、摺ヶ浜温泉(砂蒸しで有名)、弥次ヶ湯温泉、二月田温泉など、さまざまな温泉が集まったエリアを指します。泉源の数は500以上とされ、その豊富な湧出量は南九州でも随一です。特に、天然の砂むし温泉は全国的にも珍しく、多くの観光客が訪れる魅力的なスポットとなっています。 鹿児島県内有数の観光地であり、2003年(平成15年)には年間285万人の観光客が訪れ、91万人の宿泊客を集めています。農業や養殖などへの温泉利用も盛んで、温泉の9割が産業利用されていた時期もありました。また、1960年頃から始まったハネムーンブームの中、...»
鹿児島のシンボルといわれる桜島は、北岳・中岳・南岳と3個のコニーデ式火山が相接している複合活火山で、古代から噴火の記録が数多く残っている。 標高1117メートル。最近の大きな噴火は大正3年のもので、この時に大隅半島と陸つづきになっている。 桜島の概要 桜島(さくらじま)は、鹿児島県鹿児島湾に位置する活火山で、日本有数の観光名所および火山活動の研究対象地です。桜島はかつて島でしたが、1914年の大正大噴火により溶岩流が対岸と結びつき、現在では半島のような形状となっています。その美しい景観と迫力ある火山活動は、多くの観光客を引きつけています。 地理と特徴 桜島は、南北約12キロメートル、...»
曽木の滝は、鹿児島県伊佐市南部の川内川上流に位置する滝であり、その雄大な景観から「東洋のナイアガラ」とも称されます。この滝は、加久藤火砕流の堆積物によって形成され、豊臣秀吉もその景観を楽しんだと言われています。 周辺は「曽木の滝公園」として整備されており、春はサクラやツツジ、秋はモミジが彩ります。また、毎年11月下旬には「もみじ祭り」が開催され、多くの観光客が訪れます。 滝の特徴と歴史 曽木の滝は、高さ12メートル、幅210メートルに広がり、その大規模な姿が特徴です。その広大な幅と大量の水が特徴です。滝の水は川内川から流れ落ち、石灰岩の地層を削りながら、滝壺へと落ちていきます。このため、...»
宇宙科学技術館は、鹿児島県の種子島に位置する宇宙航空研究開発機構(JAXA)の種子島宇宙センター内にある施設です。1979年(昭和54年)8月に宇宙開発展示館として開館し、以降、多くの来館者に宇宙開発の最前線を紹介してきました。 1997年(平成9年)3月26日には、国際宇宙ステーション「きぼう」日本実験棟(JEM)の実物大模型や宇宙情報センターを増設するなど大幅にリニューアルされ、名称も「宇宙科学技術館」に変更されました。さらに、2017年(平成29年)3月26日にも改装が行われ、より充実した展示内容となっています。 概要 宇宙科学技術館は、JAXAの種子島宇宙センター内に位置し、日本...»
仙巌園は、鹿児島県鹿児島市吉野町にある薩摩藩主島津氏の別邸・大名庭園で、別名「磯庭園(いそていえん)」とも呼ばれています。現在の所有者は島津興業です。庭園内には、歴史的建造物や美しい景観が広がり、多くの観光客や地元の人々に親しまれています。 仙巌園は、第19代薩摩藩主である島津光久が万治年間(1658年~1661年)に建設した別邸で、庭園は桜島を借景とすることで知られています。国の名勝「仙巌園附花倉御仮屋庭園」に指定されており、園内の反射炉は「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の構成資産として世界文化遺産にも登録されています。 歴史と背景 仙巌園は、島津光久が別邸として...»
約260年余り前、知覧領主(18代)島津久峰時代の武士小路区割の名残りで、武家屋敷通りと屋敷庭園が保存されている風致地区。各屋敷が塁のように防衛障壁となるよう工夫されている。知覧の庭の大部分は枯山水だが、森邸庭園だけは池泉式。武家屋敷群は国の重要伝統的建造物群保存地区に選定され、庭園は国の名勝に指定されている。【規模】延長700m 薩摩の小京都、知覧武家屋敷群で日本庭園と美しい町並みを楽しんできました。 知覧町は薩摩半島の南中央部に位置し、江戸時代に建てられた武家屋敷群がそのまま残っています。この地域は国の重要伝統的建造物群保存地区にも指定され、「薩摩の小京都」としても知られています。 ...»
薩摩伝承館は、鹿児島県指宿市東方に位置する美術館で、薩摩や中国の美術品を中心に展示している文化施設です。幕末から明治にかけての貴重な所蔵品も展示されており、2008年2月11日にオープンしました。薩摩の歴史や文化を感じられる場所として、地元や観光客に親しまれています。 概要 薩摩伝承館では、創業以来60年の歳月をかけて収集してきた約3,000点のコレクションから、400点程の薩摩焼をはじめとする美術品や歴史的な資料を展示しています。館内は2階建てで、1階と2階に展示室が設けられており、訪れる人々はそれぞれの展示品を通して、薩摩の歴史や文化を学ぶことができます。また、レストランやショップも併...»
青い海と緑に囲まれた景観、指宿特有の砂むし温泉、元禄風呂など、日本旅館の魅力を存分に楽しむことができる指宿温泉の代表的な温泉旅館です。 指宿白水館は1947年に創業した老舗旅館です。元々は鹿児島市にある「鹿児島白水館」としてスタートしましたが、1960年に現在の場所に移転し、「指宿白水館」として新たに誕生しました。 広大な敷地には松の庭園や本館、4つの客室棟、プール、薩摩伝承館などがあり、自由な時間を楽しむことができます。客室には海を一望できるオーシャンビューや檜風呂付きなど様々なタイプがあります。 ロビーでは美しい庭園を眺めながら喫茶を楽しめるラウンジがあり、南国ムードを感じることがで...»
池田湖は、鹿児島県の薩摩半島南東部に位置する火山活動によって形成されたカルデラ湖で、九州最大の湖として知られています。直径約3.5 km、周囲約15 km、湖面の標高66 m、深さは233 mにも及び、最深部は海抜-167 mという特徴的な地形を持っています。さらに、湖底には直径約800 m、高さ約150 mの湖底火山が存在し、池田湖を含む窪地地形は池田カルデラと呼ばれています。 古くから「開聞の御池」や「神の御池」としても知られ、龍神伝説が語り継がれています。また、池田湖は霧島錦江湾国立公園に指定されており、自然豊かな環境が広がっています。 地質学的背景 池田湖の周辺では約6,400年...»
人気口コミサイトの「行ってよかった日帰り温泉&スパ」部門で1位を何度も獲得している温泉地の指宿にある絶景露天風呂です。海のすぐそばに位置し、奇岩として知られる竹山が近くにあります。 開聞岳の景色を楽しめる日帰り温泉で、和風と洋風の露天風呂があり、日替わりで男女が入れ替わります。 和風露天風呂からは海と開聞岳の眺めが楽しめ、夕日が沈む時間が特におすすめです。夕日によって開聞岳が陰になり、日本情緒あふれる景色を温泉につかりながら楽しめます。海風も心地よく感じられるでしょう。 一方、洋風露天風呂からは背中に竹山、目の前には海原という自然の美しさを楽しむことができます。れた日には遠くには屋久島や...»
白谷雲水峡は、鹿児島県屋久島町に位置する美しい渓谷で、屋久島の北部を流れる宮之浦川の支流である白谷川沿いに広がっています。自然豊かな白谷雲水峡は、古くから景勝地として知られ、訪れる人々を魅了してきました。世界遺産に登録された屋久島の自然と共に、屋久島を代表する観光スポットの一つとなっています。 白谷雲水峡の概要 白谷雲水峡は、豊富な雨量による浸食によって形成された渓谷で、花崗岩の巨岩が広がっています。その中でも有名なのが「太鼓岩」です。このエリアは、屋久杉の密集地帯へと続く照葉樹林の仲間が混生しており、ウラジロガシ、イスノキ、タブノキなどの木々が茂り、さらにツガやモミなどの常緑樹林も共存し...»
縄文杉は、鹿児島県熊毛郡屋久島町に自生する屋久杉の中でも最大級の個体で、その名が示す通り、縄文時代から存在しているかのような古木です。屋久島を象徴するこの巨木は、世界遺産「屋久島」の一部として登録されており、その壮大な姿は訪れる者を魅了し続けています。 屋久島の森と屋久杉 屋久島の杉林と屋久杉の特徴 屋久島では標高500メートルを超えると杉林が見られ、様々な樹木との混交林を形成しています。特に屋久島で樹齢千年以上の高齢杉を「屋久杉」、数百年の若木を「小杉」と呼びます。その中でも縄文杉は日本固有の植物であり、最大級の老木として知られています。 縄文杉は、1966年に発見され、当初は「大岩...»
ウィルソン株は、鹿児島県屋久島にある有名な屋久杉の切り株です。この株は、歴史的に重要な木材として、豊臣秀吉の命令で伐採されました。具体的には、京都にある方広寺大仏殿(京の大仏)の造営のために伐採されたとされ、一説では大坂城の造営にも使用されたと言われています。株の内部は大きな空洞となっており、清らかな泉が湧き出して小さな流れを作っています。 ウィルソン株の歴史 ウィルソン株の伐採は、豊臣秀吉が1587年に九州を制圧した後、島津義弘に命じて行われたものです。屋久島の木材は、当時の重要な建築物に使用されるため、1590年頃に小豆島から大型船11隻を使って大坂へ運ばれたと伝えられています。この伐...»
回転式そうめん流しの発祥の地で、「水の郷百選」に選ばれ、清涼で豊富な湧き水を活用して年間を通じてそうめんを楽しむことができます。この光景は見ているだけで楽しく、木の香りと水の音に包まれながらのお食事は、心の中まで満たしてくれるでしょう。 ここでは日量10万トンの湧水を利用し、年間を通じて清涼な13度のお水を使ってそうめんを楽しむことができます。この湧水は、平成の名水百選にも選ばれています。暑い鹿児島でも涼しさを感じられる場所です。 そうめん流しでは、ノズルから勢い良く水が出てきて、そうめんがくるくると回転します。ここでしか味わえない独自の製法でつくられるめんつゆも評判です。 唐船峡は美し...»
四季の風情を見事に映し出す清流の上にそうめん流しを設けています。座敷席がある魅力的なお店です。落ち着いた純和風の雰囲気が特徴的です。 1階には屋根付きの半屋外でテーブル席があり、特に水際の席は人気です。2階の座敷席は開放的で和モダンな雰囲気が魅力的です。こちらの奥の半分の座席は、エアコン完備。秋には美しい紅葉を楽しむこともできます。 「長寿庵」の特徴は、そうめん流しを楽しむ際に珍しい座敷席を提供している点です。食事を注文する際には、食券売場で食券を購入し、好きな席に座って注文を待つシステムを採用しています。食券売場では、単品メニューやドリンクも追加で購入することができます。 定食メニュー...»
回転式そうめん流しの発祥の地として全国に知られており、年間約20万人の利用客が訪れています。鹿児島県で人気の涼しいグルメ体験です。 昭和37年には川上の湧水を活用し、竹樋を使ったそうめん流しを始めました。そして昭和45年には回転式そうめん流し器の意匠が登録され、全国で初めてのそうめん流しの起源と認定されました。 また、平成8年には国土庁(現在の国土交通省)の「水の郷百選」にも選ばれています。この地の清涼で豊富な湧き水を使って、年間を通じてそうめん流しを楽しむことができます。木の香りと水の音に包まれながらのお食事は、心まで満たしてくれる素晴らしい体験です。 指宿市山川産の鰹節や北海道産の利...»
海運業で財をなした故田中省三氏の庭園。敷地面積4,276.59平方m、延床面積432.18平方m(約130坪)。 別邸は阪神方面から建築材料を運び、技師や職人も大阪から招き、高価な特殊材料がふんだんに使われています。...»
網掛川中流にある、高さ46メートル、幅43メートルの雄大な美しい滝です。日本の滝百選にも選ばれています。また、「龍門の滝」とも呼ばれています。 古くは、唐の人がこの滝を見て「漢土の龍門の瀑を見るが如し」と評したことから、この名前が付けられたと言われています。 滝は橘南湲が紀行文「西遊記」の中で絶賛し、儒者の安井息軒が「観瀑の譜」を作るほど有名でした。夜にはライトアップされ、幻想的な姿を見せてくれます。また、滝の向かいには滝観音(市指定文化財)がある展望台があります。 網掛川は、シラス台地から姶良平野へと流れ込む出口に位置し、比較的開けた場所にあるため、九州自動車道を走行する車内からでも遠...»
桜島ビジターセンターは、鹿児島県鹿児島市桜島横山町に位置する鹿児島県立の科学展示館です。桜島の自然や火山活動について学べる施設として、多くの訪問者に親しまれています。大正時代の桜島大噴火時の溶岩流の中に立地し、周辺には溶岩なぎさ遊歩道をはじめ、桜島海釣り公園、桜島マグマ温泉、溶岩なぎさ公園の足湯などの観光施設が点在しています。 概要 桜島ビジターセンターは、桜島錦江湾国立公園を訪れる人々のための情報ステーションとして機能しています。桜島の噴火の歴史や自然についてわかりやすい展示と解説が行われており、桜島の魅力を体感することができます。 沿革 桜島ビジターセンターは桜島の大自然と火山活動...»
湯之平展望所は、桜島に位置する絶景の展望スポットで、桜島の北岳4合目、標高373メートルに設置されています。この展望所は、桜島の展望スポットの中でも最も高い地点にあり、一般の人が立ち入ることができる最高地点として知られています。 360度パノラマの絶景 湯之平展望所からの眺望は、360度のパノラマであり、どこを見ても素晴らしい景色が広がっています。展望所から見下ろすと、南岳の荒々しい山肌や、噴煙を上げる雄大な姿が目に飛び込んできます。この壮大な光景は、まさに圧巻の一言です。 眼下には、鏡面のように輝く穏やかな錦江湾と、鹿児島市街地が広がり、その遠くには北に霧島連山、南には開聞岳が望める絶...»
開聞岳は、標高924メートルの円錐形の美しい火山であり、日本百名山の一つとしても知られています。その美しい形から「薩摩富士」とも呼ばれ、鹿児島県薩摩半島の南端に位置しています。所在地は鹿児島県指宿市で、山麓の北東半分は陸地、南西半分は海に面しています。霧島屋久国立公園の一部として保護されているこの山は、登山者にも親しまれる場所です。 開聞岳の地形と特徴 開聞岳は、火山として二重式の構造を持ち、コニーデ(円錐形の火山)にトロイデ(別の円錐形が重なった形)が重なったような独特の地形をしています。山全体が豊かな樹林に覆われ、春には開聞さつきなどの美しい花々が咲き誇ります。登山道はらせん状に整備さ...»
維新ふるさと館は、鹿児島県鹿児島市に位置する歴史博物館で、幕末から明治維新にかけての歴史を紹介しています。この施設は、西郷隆盛や大久保利通をはじめとする明治維新の偉人たちの活躍を中心に、人物や技術、交流などを様々な角度から楽しめる施設です。 映像、ジオラマ、ロボットなどを使って、鹿児島の歴史や先人の偉業をわかりやすく紹介しています。訪れる人々にとって、興味深く楽しい体験となることでしょう。当時の鹿児島の様子を学ぶことができる場として、多くの観光客や歴史愛好者に親しまれています。 維新ふるさと館の概要 加治屋町は、明治維新から日露戦争までの時期に活躍した薩摩藩関係者の多くが出身していた場所...»
鹿児島市立美術館近くに立つ西郷像は、郷土の彫刻家・安藤照が1937年(昭和12年)に制作しました。この像は、西郷の軍装(陸軍大将)姿で直立不動の姿勢をとっています。西郷の名誉回復の観点から、未亡人が本来期待した姿に近いとされています。 製作とモデル 安藤照は、西郷の孫にあたる西郷隆治さんをモデルに制作したと考えられています。西郷隆治さんは西郷に最もよく似ているといわれる人物で、安藤と同じく鹿児島県出身です。作家の海音寺潮五郎は、自身の著書でこのモデルについて言及しており、隆治さんをもとにした作品だと推測しています。 像は高さ8mあり、1873年(明治6年)に渋谷「忠犬ハチ公」の制作者であ...»
薩摩金山蔵は、鹿児島県いちき串木野市に位置する歴史的な金山の跡地を利用した観光施設です。この施設は、かつての金山の採掘跡地や坑道を見学することができるだけでなく、焼酎の醸造や貯蔵に関する展示も楽しめる場所として、多くの観光客に親しまれています。 金山坑道跡を利用した焼酎蔵は、単なる観光施設ではなく、本物の焼酎を醸造から貯蔵まで行う特別な場所です。地上施設内には、「ほたる庵」というお食事処や「蔵乃仲見世」というお買い物処があります。坑道内の貯蔵蔵には、専用のトロッコ列車に乗って入ることができます。そしてここでは、地上施設で購入した焼酎を好みの期間だけ寝かせて、自分だけのアニバーサリー焼酎を作る...»
ツル博物館クレインパークいずみは、鹿児島県出水市に位置する博物館で、ツルの生態やその保護に関する情報を学べる施設です。1993年から1995年にかけて整備されたこの博物館は、ツルをより深く理解し、保護活動を促進することを目的として設計されました。 施設の目的と背景 現代の日本では、毎年1万羽を超えるツルが飛来しています。かつて日本全土に生息していたトキが絶滅してしまったように、大型の鳥類が生息する場所は急速に失われています。都市化が進む中で、自然や野生動物との触れ合いや共生が難しくなっている日本において、この博物館はツルと人々とのコミュニケーションを深める場としての役割を果たしています。 ...»
11月1日から3月の第4日曜日までの期間にオープンし、毎年多くの見物客でにぎわうツルのセンターです。 鉄筋コンクリート2階建てのセンターの目玉は、なんといっても360度の大パノラマ展望台です。そこから広がる大自然の風景には、ツルの美しい舞が一大風物詩として楽しめます。間近でツルの生態を観察することができますし、パネルやビデオによるツルの情報も見逃せません。 まるで、ツルの図鑑を手にしたような体験ができます。センター内には食堂や売店も完備されており、出水の冬の観光スポットとして人気を集めています。 出水ツル渡来地は、鹿児島県北西部の出水平野に位置し、毎年10月中旬から翌3月頃にかけて約1万...»
約90年前に建てられた煉瓦造りの建物は、中世ヨーロッパの居城跡を思わせます。この建物は鶴田ダムの水位が下がる間しか姿を現しません。建築年代は明治42年です。 曽木の滝から1.5km下流、新曽木大橋からほど近い「曽木発電所遺構 展望公園」。園内の遊歩道を進むと「曽木発電所(旧曽木第二発電所)遺構展望所」が姿を現します。この水力発電所は1909(明治42)年に建造され、当時国内最大級の出力を誇っていました。 1965(昭和40)年に「鶴田ダム」の稼働に伴い、廃止となりました。ヨーロッパの居城を思わせるクラシックな佇まいにも感動しますが、曽木発電所遺構が人気観光スポットとなっている理由は他にもあ...»
南蛮船をかたどったユニークな建物で,鉄砲展示室には初伝の火縄銃や国産最初の火縄銃を展示。 鉄砲館 種子島開発総合センターの概要 鉄砲館(てっぽうかん)としても知られる種子島開発総合センターは、鹿児島県種子島に位置する歴史と文化を紹介する博物館です。この施設は、種子島の歴史や文化、特に日本に鉄砲が伝来した歴史的な出来事に焦点を当てており、多くの観光客や歴史愛好者に訪れられています。 設立の背景と目的 種子島は、1543年にポルトガル人によって日本に初めて鉄砲が伝えられた場所として有名です。鉄砲館は、この歴史的な出来事を広く紹介し、地域の文化や歴史を保存・発信する目的で設立されました。施設...»
鹿児島県の天然記念物、昇竜洞は昭和38年に発見され、全長3,500mのうち600mが一般公開されています。この洞窟は鍾乳石の発達が素晴らしく、特にフローストーンは全国最大級の規模を誇ります。 フローストーンは、クリームをとろりと流したような形状で流華石とも呼ばれ、洞窟の壁や斜面を覆っています。近づいて見ると、小さな鍾乳石などが取り込まれて発達している様子も見られます。 また、洞窟内には「クリスマスツリー」「金銀の瀧」「ダイヤの御殿」「銀のすだれ」「横綱の化粧まわし」など様々な名称がつけられた鍾乳石があり、叩くと音楽堂のような澄んだ音を奏でる珍しいものもあります。 洞窟内は光を当てるとキラ...»
いおワールドかごしま水族館(正式名称:かごしま水族館)は、鹿児島県鹿児島市本港新町にある鹿児島市立の水族館です。水族館のコンセプトは「黒潮浪漫街道」であり、1997年5月30日に開館しました。「いおワールド」の名称は公募によって決定され、「いお」とは鹿児島弁で「魚」を意味します。 いおワールドかごしま水族館の概要 いおワールドかごしま水族館は、鹿児島県鹿児島市に位置する大規模な水族館で、正式名称は「かごしま水族館」です。1997年に開館し、以来、地元住民や観光客に愛されています。この水族館は、錦江湾や鹿児島の豊かな海洋生態系をテーマにしており、鹿児島沿岸や鹿児島湾の海生生物を中心に展示して...»
鹿児島市平川動物公園は、鹿児島県鹿児島市平川町に位置する動物園です。園内には遊園地も併設されており、訪れる人々に多彩な楽しみを提供しています。 園内の特徴 園内の東側には五位野川が流れています。園内は、桜島や錦江湾を背景に、マサイキリンや無柵放養式展示が魅力的な「アフリカ園」、フライングケージや「リスの森」など、さまざまな展示施設が並んでいます。 1984年(昭和59年)には、日本で初めてのクイーンズランドコアラが来園し、1997年(平成9年)には、6世代目のコアラが誕生しました。また、地元の鹿児島特有の動物であるアマミノクロウサギやルリカケス、ナベヅル、エラブオオコウモリなどの繁殖にも...»
かのやばら園は、1,500種類以上、約35,000株ものバラが栽培され、世界各国のバラを楽しむことができる素晴らしい場所です。園内には、一年中バラが咲く切り花温室やバラのチャペル、ガーデンステージなどがあります。園の面積は8.0haです。 「恋人の聖地」としても知られ、ハートの形をしたバラやローズチャペルなどがあり、恋人たちに人気のスポットとなっています。毎年5月のゴールデンウィーク頃には、鹿児島の温暖な気候を活かして、園内が見事な満開のバラで彩られます。 また、ばらの魅力を存分に楽しむことができます。薔薇カレーやばらソフトなど、美味しい食事を楽しんだり、ショッピングを楽しんだりすることが...»
屋久島特有の植物や自然植生、そして人々の生活の歴史について、屋久杉を含むさまざまな展示が行われています。 屋久杉自然館の概要 屋久杉自然館は、屋久島に位置する自然と環境に関する博物館で、屋久島の豊かな自然とその保護活動について学ぶことができる場所です。屋久杉自然館は、屋久島の代表的な観光地の一つで、自然愛好者や研究者、観光客にとって貴重な情報源となっています。 位置とアクセス 屋久杉自然館は、屋久島の屋久町にあります。屋久島へのアクセスは、まず鹿児島空港から屋久島空港までのフライトを利用し、その後、屋久島空港からはバスやレンタカーで移動することができます。屋久杉自然館は島の中心部に近く...»
平成2年頃から県内で広く養殖されるようになり、養殖生産量は全国第1位(平成18年時点)の。刺身用に消費が伸びており、関東を中心に高級魚として人気がある。一見ブリやヒラマサと似ているが、眼から上の部分に黒い帯があり、背面からみると左右2本の縞が八の字に見えることから、「カンパチ」と呼ばれる。身は赤みでコクがあり美味。南方系の海水魚で、魚類・スズキ亜目・アジ科・ブリ属に属し、体長は大きなものになると2m近く、体重は10キロを超えることもある。寿命は大体10年前後。漢字では間八または勘八と書く。 旬 7月 8月 9月 10月...»
生産量全国上位のとびうお。 種子島、屋久島では「トッピー」と呼び、毎年漁期前に豊漁を祈る「とびうお招き」の風習が現在も残っている。昔から干物や高級すり身として親しまれており、すり身は白身で肉がしまって美味。脂肪が少なくたんぱく質が多い。とびうおはマグロやカツオなどの大型魚に襲われると尾ビレで海面を叩いて空中に飛び上がり、胸ビレを広げてグライダーのように滑空する。暖海域に生息し、佐多、屋久島、沖永良部島、与論島で主に漁獲される。大きな眼が真っ黒で、背が青く、腹が銀色に光っているものが新鮮。 旬 3月 4月 5月...»
鹿児島は、南国の温暖な気候で育った牧草や、澄んだ空気と水によっておいしい黒毛和種が生産されている。日本では、幕末から明治維新にかけて、本格的な肉食文化が始まったが、当時、鹿児島にいた羽島牛、加世田牛、種子島牛といった牛をもとに、改良に改良を重ねてうまれたのが”鹿児島黒牛”だ。現在では、県内で生産肥育された黒毛和種和牛うち、「日本食肉格付協会」の格付けにおいて肉質等級4等級以上のものが、鹿児島黒牛のブランドで出荷されている。きめ細やかで柔らかい肉質、美しい霜降りならではのまろやかなコクとうま味は絶品。...»
きびなごは全長10cmほどの小魚で、味、見栄えともに優れ県外での評価も高い鹿児島の特産品。生産量は全国上位。酢みそで食す刺身、塩焼や天ぷら、煮付け、揚げ物、汁物など、様々な調理方法で味わうことができる。中でも、菊の花をかたどって盛りつけられる刺身「菊花造り」は、鹿児島県の郷土料理を語る上では欠かせないもてなし料理。きびなごが多く水揚げされることから、当地で多くのきびなご料理が根付いたとされる。地域によって料理方法は様々で、枕崎や種子島ではすき焼きにきびなごを入れるなど、産地ならではの調理法が多様にある。 旬 12月 1月 2月 5月 6月 キビナゴは、鹿児島の食卓に欠かせない小さな魚です。...»
昭和22年に鹿児島市内の「天文館むじゃき」で誕生したかき氷。「白くま」は、かき氷に練乳をかけ、その上に三色寒天やサイコロ状に切ったようかん、豆、フルーツなどをトッピングし、真上から見て白熊に見えるようにしたことが、その名の由来だ。今では鹿児島県の定番スイーツとなり、市内喫茶店でもメニューに加わっている。ストロベリー白熊、プリン白熊、ヨーグルト白熊、抹茶白熊、コーヒー白熊、黒蜜をかけた南海の黒熊など、店によっていろいろなアイデアを取り入れた白熊が味わえる。 「白熊」の元祖、「天文館むじゃき 本店」は、鹿児島一の繁華街・天文館にあります。昭和21年(1946年)に食堂として営業を始めた老舗飲食店...»
鹿児島県屋久島では、鮮度を保つことを目的に水揚げした直後のゴマサバの首を折り、血抜きを行う。そのことから「首折れサバ」と呼ばれる。身の締まった食感が特徴。 【歴史・由来】漁師がゴマサバの鮮度を保つために考案した。首折れサバの美味しさと身の締まった食感が評判となり、屋久島のブランド品として知られるようになった。 【食べるシーン、おすすめの食べ方】大勢の人が集まる際や客人を迎える際に食される。醤油をつけ、ワサビやショウガをつけて刺身で。しゃぶしゃぶやすき焼きでも食される。加工品のサバ節は贈答品としても人気。サバ節は出汁をとるだけではなく、スライスしてわさび醤油やマヨネーズをつけて食べられる。ま...»
大きなものでは30キロを越えるものもあるという世界一大きな大根としても知られる鹿児島県の特産物。元々は「桜島大根」という名前にもある通り、桜島で盛んに栽培されていたが、桜島の噴火活動で島での生産量が減り、現在では鹿児島市や霧島市が主産地となっている。普通の大根に比べて、繊維が少なく苦味が少ないことから、大根おろしや刺身のつまに向いているといわれ、繊維質が少ないわりに、煮崩れを起こしにくいことから、煮物に使われることも多い。 旬 1月 2月 12月...»
砂蒸し温泉で名高い鹿児島県指宿市のご当地丼。「温泉たまご」を利用した「美味しくてたまらない」丼から由来して“温たまらん丼”と名をつけた。ネーミングの通り、要となるのが温泉たまご。市内の養鶏場で生産される栄養豊富な「さつま芋卵」を使用し、砂蒸し温泉の源泉で茹でるのもポイントだ。具材には地元産の食材を用いるというのも条件のひとつ。黒豚や和牛、ウナギ、おくら、海鮮など様々な丼が、市内19店舗で味わえる。こだわりの地産食材にとろとろの温泉たまごが絡む指宿ならではの一品を楽しみたい。...»
黒豚は江戸時代初期に、薩摩藩の初代藩主島津家久によって沖縄から移入された。黒豚の名が全国に広まったのは幕末から明治にかけて。幕末の水戸藩主徳川斉昭を「いかにも珍味あり、滋味あり、なによりも精がつく」と感嘆させた。あの西郷隆盛もこよなく愛したと言われている。このように歴史に育まれた鹿児島黒豚は、筋繊維が細かく、肉質のしまりに優れている。そのため、歯切れがよく独特の小味があり、他では味わえない美味しさで大好評なのだ。鹿児島黒豚は、鹿児島が品質、生産量ともに誇れる特産品である。 「かごしま黒豚」とは、鹿児島県で飼育されたバークシャー種の豚やその生体を指します。この名称は、1999年に商標登録されま...»
魚のすり身と野菜を使った揚げ物料理。琉球に魚肉のすり身で作るチキアギという揚げ物料理があり、この料理が薩摩に伝わったのがつけあげの発祥といわれる。鹿児島県でよく食されていることから、「さつまあげ」と呼ばれることも多い。魚のすり身に使われるのはイワシやトビウオ、エソなどの脂肪分の少ない白身魚。使う野菜はさつまいもやにんじん、ごぼうなど。現在では鹿児島県を代表する郷土料理として、全国各地で食すことができる。 薩摩揚げは、魚肉のすり身を成型し、油で揚げた食べ物です。魚肉練り製品であり、「揚げかまぼこ」に分類されます。 地域による呼び方- 東日本: さつま揚げ- 西日本: 天ぷら- 鹿児島: つけ...»
人口一人当たりのラーメン店の数が九州で最も多いといわれている鹿児島県のご当地ラーメンが”鹿児島ラーメン”。豚骨をベースに、鶏ガラ、野菜、煮干、昆布なども使う半濁スープで、ダシを重視したまろやかな味わい。麺には、沖縄の流れを引いた太麺、台湾のビーフンから来た細麺と、ふたつのスタイルがあるが、いずれもやわらかめにして出すという特徴がある。トッピングも店によって様々なものがのせられているので、食べ歩いてお気に入りの1杯をみつけてみて欲しい。...»
緋色の鮮やかな「朝日蟹」は「カブトガニ」とも呼ばれ、色、形があでやかで上品な味が自慢の特産品である。県外客にも人気が高く、活魚輸送が難しいため、土産向けや旅館用には主に冷凍して供される。「朝日蟹」は、相模湾以南でとれ、カニのなかでも特異な存在だ。前進や横歩きができず、運動はすべて後退だという。南海の暖流が育てる味は上品な甘さを含み、北海道等でとれるカニ類とひと味違う味わい。身も多く、高級品として親しまれている。...»
鹿児島県枕崎市が全国に誇る特産品“カツオ節”をふんだんに使用した“かつおラーメン”。カツオ節の中でも最高級の本枯れ節を使い、濃厚なカツオの旨みとふくよかな香りが味わい深いスープが特徴。あっさりとしながらもコクがあり、最後まで飽きを感じさせない。店によりスープに鶏がらや野菜を加え、バリエーションが楽しめる。生のカツオの醤油づけや竜田揚げ、天ぷらと各店のこだわりをみせるトッピングも枕崎産のカツオを使った『カツオづくし』のラーメンだ。...»
蒸し鶏、錦糸卵、甘辛く煮たシイタケ、パパイヤの漬け物、薬味などをご飯に盛りつけ、出汁をかけて食べる料理。 【歴史・由来】1600年代、薩摩藩の支配下にあった奄美の人々が、薩摩藩の人達が来島した際のおもてなし料理として作った炊き込みご飯が鶏飯の原型と伝えられている。 【食べ方】スーパーで鶏飯用のスープが販売されている程に、日常的に食されている。 【作り方】・細かく割いた蒸し鶏、錦糸卵、甘辛く煮た千切りのシイタケ、みじん切りのパパイヤの漬け物(地域によっては紅ショウガやたくわん)、のりなどをご飯に盛りつる。・出汁をかけて完成。 【提供店】奄美の飲食店。鹿児島県の郷土料理店。 ホカホカのご...»
鹿児島で「酒どん飲んが…」といえば”薩摩焼酎”のこと。県内に蔵元が100蔵以上もあるほど生産が盛んで、2007年に鹿児島のいも焼酎を薩摩焼酎としてブランド化がされた。いも焼酎に使用される中南米原産のさつまいもが、鹿児島に伝わったのは17世紀後半。火山灰で覆われた鹿児島の農地や気候がさつまいも栽培に適していたことから、さつまいも栽培が県内で広まり、それにあわせていも焼酎の生産も増え、全国的にも名高い名物になったようだ。 薩摩焼酎は、鹿児島県で作られる芋焼酎の一種です。地理的表示として2005年に登録されました。 鹿児島県はシラス台地が広がり、水はけが良く地下水位が低い地域です。そのため、サツ...»
原産地はカスピ海南方地域や米北部といわれ、インドを通じて、天平年間に日本に伝播した。本格的に栽培が始まったのは、ヨーロッパ系の優良種が導入された明治に入ってからである。さやが上向きに付くので「空豆」、さやの形が蚕に似ているので「蚕豆」と書かれ、そらまめと呼ばれるようになった説もある。主成分は、糖質とたんぱく質、ビタミン類やミネラル類、また食物繊維等も含んでいる。とりたてを塩ゆでにして食べるのは最高に美味で、塩ゆで以外でも、まめご飯や天ぷら、ポタージュなど、料理の材料としても、幅広い野菜でもある。 旬 4月 5月...»
遠洋漁業の港を持ち、「マグロの町」として知られる鹿児島県いちき串木野市。特産のマグロを使用した町のPRとして誕生したのが“串木野まぐろラーメン”だ。具には特製タレで漬け込んだ“マグロづけ”と白髪ネギを乗せ、鮮やかな赤色が見た目にも美しい。マグロの頭や野菜などで出汁をとった醤油スープが中太縮れ麺に良く絡み、薬味にワサビを添えるのも面白い。トッピングの“マグロづけ”が熱で旨みが徐々にスープへと溶け出し、さらにコクのある味わいに変化していくのも楽しみのひとつだ。...»
薩摩の「酒ずし」は、郷土の新鮮な魚介類と山の幸を贅沢に使い、火入しない生の灰持酒(地酒)をたっぷり使って発酵させた、押しずしの一種。もともと武家に残された伝統料理であるが、新鮮な魚介類を探し、山の幸を採取し、前日から仕込む「酒ずし」は、まさに来る客を思いながら造る、心づくしの「おもてなし料理」といえる。酢のかわりに地酒を使い、鯛・海老・筍などの山海の幸を贅沢に盛り付けている、おすすめの郷土料理である。...»
山川漬が伝わる鹿児島県指宿市山川地区は、薩摩半島の南端である開聞岳の麓に位置し、昔から大根の栽培が盛ん。冬でも霜が降りないことから、大根の干乾にも適している。古い資料によれば、文禄元年(1592年)豊臣秀吉の朝鮮出兵に向けて山川港から出航する島津義久の軍船に、付近の農家が漬けた大根の漬物を食料として積み込んだと記されており、これが今日の山川漬であると考えられる。山川漬は、400年前からの伝統製法で、瓶壺に漬けて作られ、独特の風味を持つ。...»
「薩摩汁」は、昔、薩摩藩士の士気高揚のための娯楽あった闘鶏で負けて死んだ方の鶏を使って汁にしたのが始まりだと言われている。薩摩鶏に地元で取れる野菜などを煮込んだ栄養味豊かな味噌汁であり、手っ取り早くできる武骨な男の野営料理である。薩摩鶏・桜島大根・ゴボウ・人参・こんにゃく・ショウガなどを煮込んだ栄養味豊かな汁物で、豚を使用すると味は一層濃厚となる。明治5年から豚肉を食すことが許可されてから薩摩汁=豚汁となったと言われている。...»
九州最南端佐多岬の沖合い約40キロに浮かぶ、鹿児島県種子島が産地の紫いも(種子島紫4号)は、蒸したり焼いたりすると中身が鮮やかな紫色になるのが特徴。淡白な味と評される紫いもの中で、種子島産のものは、さつまいものホクホクとした食感と、強い甘さをあわせ持っている変わり種。その上品な甘さがスイーツにいきると、プリンやタルト、スイートポテト、ジホェラートなど、様々なものに使われる。高い栄養価を誇り、ポリフェノールの一種のアントシアニンが肝機能を向上、血液をサラサラにするといわれ、体にも優しいスイーツだ。...»
手開きした刺身を酢みそで食べるキビナゴ料理は、鹿児島の代表的な郷土料理。きびなごは全長10cmほどの小魚で、味、見栄えともに優れ県外での評価も高い鹿児島の特産品。生産量は全国上位。キビナゴは南日本近海に多く、奄美ではヤシと呼ばれ、いつも群泳している。塩焼、ちり鍋、一夜干しにもよく、揚げると骨まで美味しく食べられる。成人病の予防に役立つEPAも多く含まれ、鮮魚は九州、四国からの入荷が多い。これは刺身はもちろん、天ぷらや煮つけもいい。すき焼きにも最適で、ご飯によく合うおいしい食べ方である。 酢みそで食す刺身、塩焼や天ぷら、煮付け、揚げ物、汁物など、様々な調理方法で味わうことができる。中でも、菊の...»
錦江湾や長島周辺に多く、こうした沿岸ものは地ダコとして県民に親しまれている。女性の好きな物は「イモ・タコ・ナンキン」と言われることもある程、タコは女性に限らず日本人の好物。生きの良いのは塩でもみ、塩ゆでに。ゆで過ぎると白くなり、うまみが落ちる。タコはタンパク質が主成分で、消化率も他の魚と変わらない。その習性を利用したタコツボ、かご網、一本釣りなどで漁獲され、鮮度が良いのは弾力があり、身を押すと色が変わる。大きめが美味で、生をゆでると本当の美味しさが味わえる。...»
「かのや黒豚カレー」は、鹿児島県鹿屋市および大隅半島内で生産される安心・安全な食材を使った鹿屋発のご当地グルメである。これは、農林水産物の地産地消に努める取り組みの一環として誕生した。黒豚カレーの定義は「お米をはじめとして、大隅産食材の使用に努めること」、「カレーの食材として鹿屋・大隈産の黒豚を使用すること」という2つの条件であり、これをクリアした飲食店、ホテル等のみが「かのや黒豚カレーの食べられるお店」ということで認定を受けている。現在の認定店は鹿屋市を中心に9店舗あり、各店舗それぞれで、食材・味付け・トッピングなど、様々な工夫を凝らし、各店自慢の黒豚カレーが楽しめる。ぜひ、バリエーション豊...»
海面養殖の先駆的な魚種として昭和30年代に養殖が始まった車海老。その生産量は全国上位である。タンパク質が主成分で脂質が少ないのが特徴。清らかな黒潮を引いた「鹿児島アクアファーム」では、自然環境に酷似した施設で良質の車海老を育てている。世界で最も生産性が高く、技術的に高い評価を得ている「鹿児島方式」と呼ばれる養殖方法で、卵から親までの過程をすべて管理する完全養殖を行っており、また独自の配合飼料により、天然ものより味の良い車海老を生産しているのだ。 旬 12月 1月 2月...»
”薩摩地鶏”は、秋田の比内鶏、愛知の名古屋コーチンと並ぶ日本三大地鶏のひとつ。県南部の温暖な気候で、豊かな自然のある無霜地帯で育てられている大型の地鶏だ。天然記念物指定を受けた薩摩鶏を他の鶏と掛け合わせ、在来種の血液割合が50%以上にしたものが薩摩地鶏と呼ばれる。父方である薩摩鶏に似て、気性が荒く、育てるのが大変難しいが、肉の甘み、弾力、色合いが優れているといわれる。「地鶏・銘柄鶏コンテスト?」で最優秀賞を獲得したこともある。...»
「奄美プラム」の特徴は、本土のものに比べて色・味ともに濃いこと。大きさは4センチくらいの、甘酸っぱい味の小さな桃だ。収穫時期は梅雨明け頃、色は濃い紫。出荷は6月初旬~中旬頃であり、奄美が日本一早い出荷となる。そのまま丸カジリで食べると、ちょっとした酸っぱさが美味で、これが奄美大島流の食べ方。赤ワインのような紫色の色素は、アントシアニンと言われるポリフェノールの一種の色。活性酸素の生成を抑える働きがある。 旬 6月...»
鹿児島産アオリイカは、県民の間では「ミズイカ」として親しまれ、生産量も全国上位である。春から夏にかけて沿岸の藻場に産卵する。アオリイカ(ジンドウイカ科)は、身が厚く軟らかく、旨み、甘味がいっぱいで生で味わうのがなにより美味である。良質のタンパク質が多く含まれ、中でもタウリンは成人病の予防に効果的。主な産地は甑島、南薩地区、熊毛地区、大隅地区ほか。漁法は、エビに似せた餌木(えぎ)を使っての一本釣りや定置網などが一般的。 旬 3月 4月 5月...»
ヒルとはにんにく、アギとは炒めるという意味の言葉で、「ヒルアギ」とはにんにくの葉を豚バラ肉、にんじん、糸コンニャク、かまぼこなどと一緒に炒めたもの。しょう油や塩を使って強火でさっと仕上げるシンプルな味つけはご飯にぴったり。にんにくの葉はネギのように細長い見た目で、炒めると緑の美しさが際立つが、香りはしっかりニンニクそのものだ。手軽に作ることができるスタミナ料理として、古くから奄美諸島の人々に愛されてきた。...»
「ビンタ」とは、鹿児島弁で頭という意味である。この料理は、漁業の町、鹿児島枕崎の名物で、カツオの頭を塩ゆでした豪快な料理である。枕崎の地元の人はもちろん、観光客にも人気の一品。「カツオのビンタ料理」と一口に言っても、カツオの頭を煮たものに、たたき、酒盗、天ぷら、酢味噌和えなど、メニューは多彩。また、手間ひまのかかる料理でもある。カツオの町、鹿児島県枕崎市に足を運んだ際には、是非食してみたい料理のひとつである。...»
鹿児島県の志布志湾で水揚げされるしらす“背白ちりめん”は、その名の通り背中が白いことが特徴。“背白”は、“背黒”のしらすに比べ苦味が少なく、生で食べることも出来る。それを使ったご当地丼ぶりが志布志市商工会内「志布志せじろちりめん黒潮隊」が開発した“背白ちりめん三昧丼”なのだ。 釜揚げ・かき揚げ・きんぴらと、3種類の方法で調理された味も食感も異なる背白ちりめんをのせた、しらす好きにはたまらない丼ぶりである。柚子胡椒を隠し味にしたダシが、その美味しさをさらに引き立ててくれる。...»
近代焼酎の父と呼ばれる河内源一郎。彼は全国の焼酎のおよそ8割が使用している「河内菌」の生みの親で、この河内菌は海を越えて韓国でもほとんどの焼酎に用いられている。 河内源一郎が創業、100年続く種麹の老舗「河内源一郎商店」の自家製甘酒は、麹由来の麦芽糖を含み、やさしくてすっきりとした甘さ。なんと米麹100%で作られています。種麹屋さんならではの贅沢な甘酒です。ノンアルコールなので、子どもからお年寄りまで安心して飲んでいただけます。 甘酒の起源は古墳時代にさかのぼりますが、江戸時代の江戸や上方では暑い夏になると甘酒を売り歩く人の姿があり、滋養をつける飲み物として重宝されました。最近は「飲む点滴...»
大川の滝は、鹿児島県屋久島町に位置する、屋久島を代表する滝の一つです。日本の滝百選にも選ばれており、その壮大な景観と自然美から、訪れる人々に深い感動を与えています。この滝は、屋久島の豊かな自然環境を象徴しており、その迫力と美しさは、多くの観光客を魅了しています。 滝の概要と特徴 大川の滝は、屋久島の数ある滝の中でも最大規模を誇り、落差は実に88メートルに及びます。滝は島の西側に位置し、堆積岩で形成された照葉樹林の中の崖を豪快に流れ落ちています。その水量は非常に豊富で、幅も広いため、見る者に圧倒的な迫力を感じさせます。また、屋久島では川や河のことを「ごう」や「こ」と呼ぶことから、大川の下流に...»
尚古集成館は、鹿児島県鹿児島市吉野町に位置する歴史的な博物館です。この博物館は、薩摩藩第28代当主である島津斉彬が始めた「集成館事業」の一環として建設されました。1923年5月22日に開館し、現在では島津興業が運営しています。館内では、島津家にまつわる歴史的資料や美しい薩摩切子、薩摩焼といった貴重な文化財が展示されています。 館の歴史と建築 尚古集成館の本館は、1865年に建設された建物で、これは日本で最も古い洋風工場建築物の一つです。特に、この建物は日本で初めてアーチを取り入れた石造りの洋風建築としても知られています。本館は、金属加工を行う「集成館機械工場」として建設されました。そのため...»
平内海中温泉は、鹿児島県熊毛郡屋久島町に位置する珍しい温泉です。この温泉は、大隅国に属する歴史ある場所であり、屋久島の南端にある磯から湧き出しています。独特な特徴を持つこの温泉は、自然の力を感じられる特別なスポットとして、多くの観光客に親しまれています。 温泉の概要 平内海中温泉は、海面下から湧き出ている温泉で、その特殊な地理的条件から一日中楽しめるわけではありません。入浴できるのは、干潮時に限られた時間だけです。満潮時には温泉が海に沈んでしまうため、一日に二回の干潮前後の約5時間が入浴可能な時間帯です。 このように自然と一体化した温泉であるため、訪れる際には潮の時間を確認することが重要...»
照国神社は、鹿児島県鹿児島市照国町に位置する神社で、薩摩藩の第11代藩主であった島津斉彬を祭神として祀っています。この神社は、旧社格においては別格官幣社に位置付けられており、江戸時代後期から明治時代初期にかけて流行した藩祖を祀る神社のひとつです。 神社の概要 照国神社は、島津斉彬を祭神としており、その神徳を広く讃えています。神社は、鹿児島市の中心部に位置しており、観光名所としても人気があります。毎年、多くの参拝者が訪れ、島津斉彬の功績を称えつつ、平和と繁栄を祈願しています。 拝殿と神門 照国神社の拝殿は、参拝者が神々へ祈りを捧げる場所です。また、立派な神門が参道を守り、荘厳な雰囲気を醸...»
その名の「れんと」とは音楽記号で「ゆるやかに」という意味。音響熟成装置を導入し、独自の熟成に挑戦。クラシックの音楽を子守唄にまろやかに、ふくよかに仕上げている。奄美の最高峰「湯湾岳」の名水を仕込水、割水に使い、丹精込めて仕上げた逸品だ。すうっとした優しい飲み口で、豊かな香りと繊細な味わいが楽しめる。オンザロックがおすすめだが、水割りで飲むとさらにすっきり軽やかな口当たり。奄美の青い空、海をイメージさせるボトルを見つけたら、ぜひ入手したい。 奄美大島開運酒造の原点となる黒糖焼酎「れんと」。奄美大島の霊峰「湯湾岳」の伏流水をたっぷり使用した、珍しい黒糖焼酎です。軽やかな味わいを求めるなら、炭酸...»
伊佐地方は古くから焼酎の故郷として知られる。東方に霧島連峰を望む霧深い水郷の盆地で、昼夜の温度差が大きい内陸性の気候は、焼酎つくりに最適な環境。伊佐大泉は創業明治28年の蔵元・大山酒造が単一銘柄で出しているこだわり焼酎で、なかでもこだわっているのは麹造り。機械によらない昔ながらの手作業で白麹を仕込んでいる。原料は契約農家で栽培されたいも「白豊」を使用。いも焼酎ならではの豊かな風味と味わいは焼酎好きにはよく知られるところ。手に入れやすいのも魅力のひとつだ。 鹿児島県北部の伊佐地方は、県内最大の川である川内川が流れ、霧深い水辺の盆地で霧島連峰を見渡す場所です。昼と夜の温度差が大きい内陸性気候は、...»
奄美の黒糖焼酎は奄美諸島の5つの島のみに製造が許可されている。各島々で独特の製法を持った黒糖焼酎が造られており、飲み方もそれぞれに楽しめる。黒糖焼の原料は、イモ類や穀類のような澱粉質原料が中心で、奄美諸島では島々の特産品のサトウキビの搾汁を煮つめた黒糖で焼酎を造る。黒糖焼酎の誕生は、昭和28年にアメリカから返還されたときに日本政府から特例として、奄美諸島に限って認められた。甘い南国的な風味を秘めた黒糖焼酎は、本格焼酎の中では洋酒的な感覚を持ちあわせている。...»
薩摩藩・島津家が江戸時代に幕府に献上していたという焼酎を復元した米焼酎。当時、米は非常に貴重で、米で仕込んだ焼酎を飲めるのは殿様のみだった。寒い時期、充分に精白した米をじっくりと発酵させ、蒸留の最初に留出される花酒だけを瓶づめ。まさに一番搾りの贅沢品だ。清酒を飲んでいるかと錯覚してしまう様なフルーティな香り、のど元を通りすぎる時の爽やかで深い味わい。オンザロックで飲むのが最高だ。そして一昨年のIWSC焼酎部門にて第1位を獲得。鹿児島といえば芋焼酎が有名だが、島津家の伝統が息づくこの米焼酎もみやげリストにぜひ加えたい。 錦灘酒造(Nishikinada Shuzo)は、鹿児島で焼酎を造るメーカ...»
近代焼酎の父と呼ばれる河内源一郎。彼は全国の焼酎のおよそ8割が使用している「河内菌」の生みの親で、この河内菌は海を越えて韓国でもほとんどの焼酎に用いられている。河内源一郎直系のメーカー「河内菌本舗」で造られている生マッコリ「元祖源一郎さんの生マッコリ」は直伝の河内菌と乳酸菌がみごとにコラボした植物由来の乳酸菌飲料。蔵で仕込んだままなので、乳酸菌が生きたまま入っていて、生きた酵母と酵素、乳酸菌たっぷりでオナカに優しく、またうれしいのがアミノ酸が多いこと。100ml中にアミノ酸が必須アミノ酸を含めて18種類。その量は黒酢以上。爽やかな酸味と微炭酸がやみつきになるおいしいヘルシードリンクだ。生なので...»
年間平均気温18度という温暖な気候に恵まれた鹿児島県霧島市福山町で、「かめ壷」による伝統の黒酢醸造を行っている”黒酢本舗”。200年の伝統技術を引き継ぐ黒酢杜氏のもと、良質な黒酢を造ることで知られている名本舗だ。そこの黒酢杜氏が、「より極上の黒酢を……」とこだわり抜いて造ったのが有機黒酢”桷志田 宝 伍年熟成”。商品名にもある通り、有機玄米を壷でじっくりと発酵させ、黒酢を5年間かけて熟成させた、格別の風味とまろやかな酸味とコクが味わえる逸品。お酢が苦手な人でも飲み続けられると、全国的にも人気が高い最高級の黒酢のひとつだ。...»
中米から南米北部が原産の”さつまいも”。鹿児島へは西暦1700年前後に種子島島主の前田利右衛門が琉球より持ち帰り、栽培・普及に貢献し、その後の食生活史を塗り替えた。さつまいもは、一般には糖質やでん粉が多いというイメージが強いが、カロリーは米、小麦の3分の1程度で繊維質に富み、ミネラルやビタミンなども多く含んでおり、穀類と野菜類の両方の性格を兼ね備えた栄養に富んだ食品である。加熱しても壊れにくいビタミンCやカリウムを多く含んでおり、健康美容食としても注目されている。現在鹿児島県では、年間約40万トンが生産されており、これは全国の生産量の約4割にあたる。種類も豊富に生産する鹿児島は、名実ともに日本...»
紫いもと共に種子島を代表するさつまいも“安納いも”。表皮の色が薄茶色の“安納紅”と、白っぽい“安納こがね”の2種類があり、どちらも種子島地域でしか栽培されない稀少な品種だ。まるでスイーツのようと評されるねっとりとした食感と甘さが特徴で、ゆっくりと時間をかけて加熱するとより美味しくなり、実際に砂糖を加えずにお菓子作りに使えるそうだ。カルシウムも多く含み低カロリーとあって、体にもやさしいさつまいもなのである。 旬 10月 11月 12月 安納いもは、鹿児島県の種子島で育成されたサツマイモの一種です。安納地区で改良された品種には、「安納紅」と「安納こがね」の2つがあります。この地域の名前...»
白っぽい外見からは想像できないほど、中身は鮮やかな紫色をした紫いもの一種。糖度が高く、紫いもの中ではもっとも味が良いといわれている。さらに、食物繊維やビタミン、抗酸化物質として知られるアントシアニンも豊富に含み、健康志向の人からも人気が高い。栽培が難しく収穫量も少ないことから高級品といわれる“種子島ゴールド”。豊かな甘みとホクホクとした食感が楽しめる、焼きいもやふかしいもにして味わうがおすすめ。 旬 10月 11月 12月 1月 種子島ゴールドは、見た目は黄色みのある白い皮を持ち、中身は鮮やかな紫色が特徴です。火を通すとさらに色鮮やかになります。収穫は10月中旬から始まり、11月以降になる...»
鹿児島では、病気に強く栽培が容易なことや味の良さから、戦前から淡緑色の白なす(薩摩白なす)が広く栽培されている。アクが少なく、皮がやや硬めで、果肉がやわらかいことから、焼きなすに最適といわれ、焼きなすにすると果肉が非常にやわらかくなりトロトロととろける。種子の充実が遅いので、口当たりが良く、食べやすいのも特徴だ。揚げ物・炒め物のほか、漬物にもよく用いられる。 果形は、丸なす型と長なす型がある。丸なす型はさらに、元来の丸なす型と、米なすに似た縦長の巾着型系統がある。長なす型は、長さ20センチほどになり、きゅうりと似ているが、首太りや尻のとがりは小さめになっている。 旬 7月 8月 9...»
鹿児島のカボチャは、しっとりとした食感の粘り気のある品種が主に栽培されています。鹿児島県は全国で2番目に収穫量が多く、かごしまブランド産地指定の第1号として知られる「かせだのかぼちゃ」は、完熟したものが品質や味で高く評価されています。 カボチャは中央アメリカ原産で、16世紀にわが国に渡来した際、カンボジアから伝わったとされ、名前の由来と言われています。カボチャには、ベータカロテンやビタミンB1・B2、ビタミンCが豊富に含まれています。その保存性の高さから、冬至にかぼちゃを食べる習慣が根付いたと考えられます。加世田のかぼちゃは、特に「完熟」を重視しており、そのホクホクした味わいは一流品とされま...»
らっきょうの原産地は中国で、日本には薬用植物として平安時代に伝わり、江戸時代以降に野菜として栽培されるようになった。鹿児島県では南さつまや薩摩川内を中心に栽培されており、4~6月に出荷される。独特の香味とカリカリとした食感は、食卓の名脇役として親しまれ、たまねぎやにんにんくにも含まれるアリシン(硫化アリル)が多く含まれている。このアリシンはビタミンB1の吸収を助ける効果があり、ビタミンB1を含む豚肉などの食材と合わせると効果的である。酢漬けや塩漬けはもちろん、炒め物やかき揚げなどもオススメだ。 旬 5月 6月 鹿児島県のらっきょうは、日本三大砂丘の一つである吹上砂丘が主な産地です。...»
鹿児島県では、種子島産を筆頭に超早場米産地として全国へいち早く提供している。暖かい気候を活かして7月中旬から収穫する「早期水稲」と、9~11月に収穫する「普通期水稲」があり、品種はどちらも「コシヒカリ」を中心に、早期水稲で「イクヒカリ」、「なつほのか」、普通期水稲で「あきほなみ」も栽培。...»
地中海東部から中央アジアが原産の、ほうれん草と同じアカザ科の二年草で、暑さにも寒さにも強く、1年を通じて途切れることなく栽培できることから、“フダンソウ(不断草)”と呼ばれている。害虫や病気にも強く、種まきから収穫まで2ヶ月程度なので、時期をずらして種をまくことで、文字通り絶えることなく収穫できる。フダンソウはシュウ酸を多く含むことから灰汁(あく)が強いため、塩を入れて茹で、水にさらしてから調理するのが一般的。油炒めや酢味噌和えなどがおすすめ。 フダンソウはビタミンB2などを豊富に含む、ホウレンソウに匹敵する黄緑野菜です。おひたしやあえ物、スープなどに使われます。 原産地は地中海沿岸から中...»
実えんどうは、グリーンピースとも呼ばれ、鮮やかな緑色で甘みがある。さやからむいたばかりの新しいものを炊き込みご飯にすると特に美味だが、他の料理の彩りに使われることも多い。ゆでたものは、サラダ、和え物、いため物に添え、裏ごししたものはスープ等にも。生のものは風味を生かすため、長時間加熱しないよう注意。鹿児島の実えんどうは、温暖な気候を活かして冬でも露地栽培される。立地条件を生かした栽培により11月から4月まで長期間出荷でき、他産地に先駆けて消費者に届けている。南国の太陽を一杯浴びた鹿児島産実えんどうは、ビタミンA、B1、B2、Cやリン、タンパク質、糖分、ミネラルなどを含み、豆類の中でも栄養バラン...»
表の赤い殻が太陽、裏の白い殻が月のような色をしていることから「月日貝(ツキヒガイ)」といわれる。多くは日本三大砂丘の一つである吹上浜沿岸で漁獲され、生産量は全国上位。貝柱が大きくて味も優れ、刺身や姿焼きで賞味される特産品である。近年漁獲量は減ってきているが、昔は帆船で操業するほどたくさん採れ「オツキゲはよしゅごわすか」とふれ歩いたといわれる。浅海の砂底にすみ、殻は貝細工の材料に使われる。身は甘味があって美味で、殻付きのものは殻に触った時口を力強く閉じるものが新鮮。むき身は透明感のあるものを選ぶと良い。...»
おなじみの鰹節の生産量は全国第1位。この鰹節をつくるときの煮汁から作られるせんじは、まさに珍味だ。たたき、ビンタ料理や腹皮など親しみの深い魚でもある鰹は、黒潮海域に住み、春になると群をなして北上し、9~10月に南下。鰹はたんぱく質が多く、脂肪が少なく、血合いにはビタミンB群・D群を豊富に含んでいる。枕崎では1707年、森弥兵衛が紀州から来て、鰹節の製造法を伝えたという記録があることから、当時すでに鰹節が商品として取り扱われており、鰹が獲られていたことがうかがい知れる。 旬 3月 4月 5月 9月 10月 11月 かつおは、春は日本一早く、秋はゆっくりと旬の味を楽しめる魚です。黒潮に...»
養殖生産量が全国第1位で「鹿児島ぶり」として肉質のよさが高い評価を受けている。たんぱく質・脂肪・ビタミンが多く含まれ栄養面でも抜群。さらに和洋中色々な料理に合い、あらも美味。中でも東町漁協のオリジナルブランド「海峡育ち鰤王」は、安心・安全への徹底したこだわりで、稚魚から出荷まで一貫生産。1年を通じて同じ浜からの出荷しているので、どこにもまねできない安全性の保証が確保できるのだ。 旬 12月 1月 2月 鹿児島のブリは国内外で高い評価を受けています。カンパチ同様に、ブリの養殖生産量も日本一を誇る鹿児島県では、丹念に育てられたご当地ブリや、県北の薩摩川内市では天然ブリを味わうことができます。さ...»
鹿児島県はびわ早出し産地として知られ、栽培面積も全国3位を誇る。奄美大島で生産されるびわは、恵まれた温度条件のおかげで熟期が早く、日本一早く2月から出荷される。生産量は本土の温かい沿岸地帯で多く、特に観光地としても名高い桜島・垂水・指宿は、一つずつ袋をかけて丁寧に育てられる、高品質のびわの産地で有名だ。酸味が少なくみずみずしい味わいで、クセがなくほんのりとした甘みがある。びわにはカロテノイドとポリフェノールが含まれており、びわに含まれるカロテノイドは体内でビタミンAに変化する。また、ポリフェノールのうちクロロゲン酸には抗酸化作用があり、ガン予防等への効果が期待される。 旬 4月 5月...»
黒豚に続くブランド「茶美豚(チャーミートン)」。緑茶粉末とその成分「カテキン」と、さつまいもが入った飼料を食べて育った豚で、「カテキン」は消臭作用や血圧上昇抑制作用など様々な作用があり、豚肉がさらに美味しくなった。しかも、ビタミンEが従来の飼料で育てた豚肉より多く、ビタミンEには肉の腐敗を防ぐ作用がため、従来より傷みが遅い。さらに、イノシン酸が従来の飼料で育てた豚肉より多く、ビタミンE含有量は3倍増、リノール酸とリノレン酸も多く含まれ、コレステロール含有量も20%減という肉質分析結果がある。 茶美豚は、鹿児島県の特産品のブランド豚。チャーミーポークとも呼ばれます。鹿児島県以外でも飼育されてお...»
パッションフルーツは生産量・栽培面積ともに鹿児島県が全国第1位。本土では加温栽培、大島・熊毛地域では無加温栽培が行われている。パッションフルーツは収穫後しばらく経ってしわしわになった時が食べ頃。爽やかな香りに絶妙な甘さと程良い酸味が特徴で、生果で食べるも良し、カクテルにしても良しと食べ方が工夫できる果物。名前の由来は花のオシベとメシベの形が、十字架にかけられたキリストの姿を連想させる為、パッション(情熱のほかキリストの受難の意を持つ)と名付けられた。和名は花の形が時計を連想させることから「果物時計草」。 旬 6月 7月 パッションフルーツは、南アメリカ原産の植物で、果実が食べられま...»
鹿児島県は栽培面積、生産量共に全国第3位の産地であり、「かごしまマンゴー」は高い人気を誇る。樹上で完熟し自然落果した果実を収穫しており、芳醇な香りととろけるような甘い味わいが自慢。本土と熊毛地域では加温栽培、大島地域では無加温栽培が行われており、ブランド産地のそお地区、日置地区を中心に、北は出水市から南は与論町まで、県内各地で栽培されてる。鹿児島県では、高品質のマンゴーを提供する為に、県統一の出荷規格基準設定による「出荷品質の平準化」、おいしさ基準の設定による「おいしさの追求」、生産履歴等の適正管理による「安心・安全対策の追求」に取り組んでいる。 かごしまのマンゴーは 旬 6月...»
鹿児島県枕崎市が全国に誇る特産品“カツオ節”をふんだんに使用した“かつおラーメン”。カツオ節の中でも最高級の本枯れ節を使い、濃厚なカツオの旨みとふくよかな香りが味わい深いスープが特徴。あっさりとしながらもコクがあり、最後まで飽きを感じさせない。店によりスープに鶏がらや野菜を加え、バリエーションが楽しめる。生のカツオの醤油づけや竜田揚げ、天ぷらと各店のこだわりをみせるトッピングも枕崎産のカツオを使った『カツオづくし』のラーメンだ。...»
一見するときめ細かいケーキのようで、食べてもみてもやさしい甘さが口いっぱいに広がる郷土料理「こが焼き」は、魚のすり身を入れた卵焼きのことだ。すり潰した魚肉に豆腐、卵、砂糖を混ぜて蒸しあげた「こが焼き」は、その材料や作り方を見ても「伊達巻き」と似ているが、蒸し上がって巻きすで丸く巻く伊達巻きとは違って、最初から四角に蒸して作られる。昔から鹿児島では、祝い事や運動会のお弁当など人が集まるときには欠かせない一品だ。...»
鹿児島産の砂丘らっきょうを、奄美諸島・ヨロン島産「星の砂塩」で塩漬けし、創業1805年の重久盛一酢醸造場「かめ壷仕込み」の純玄米黒酢に奄美諸島・徳之島製造「加工黒糖」を加え、漬け込んだ。黒酢で漬けることにより、らっきょうの シャキシャキとした食感がさらに増し、黒酢と黒糖の甘酸っぱさがクセになる味わい。 海水から作ったミネラル分の多い塩で漬け込まれたらっきょうは、やがて静かに乳酸発酵が始まる。この乳酸菌による発酵がらっきょう漬けの旨みのもとになる。...»
歯切れがよく、柔らかく、水っぽくなく、うまみがあり、かつ、さっぱりしているなどの特色を持つ『かごしま黒豚』。美味しさを追求するために、長い歴史の中で数々の改良が加えられてきた。それは、明治に始まり現在でもなお続けられている。中でも『かごしま黒豚』を使ったとんかつは、一年中旬の野菜と一緒に食すことが出来るため、黒豚肉と野菜の栄養バランスが非常に優れている。美味しい上にスタミナアップが図れる、まさに魔法の食べ物だ。 黒豚とんかつは、赤身の弾力と脂身の甘みを楽しむことができる料理。さつまいもで育った黒豚の甘みと旨みを、サクサクの衣で楽しめる。特製のソースや辛子、レモンと一緒に、塩が添えられることも...»
鹿児島黒豚の味を支えるのは、飼料として与えられている“さつまいも”。さつまいものおかげで、肉質が向上し、さっぱりとした甘み肉になるという。また、鹿児島黒豚は肉の筋繊維が細いために歯切れが良く、柔らかい。それなのに水っぽさはまるでなく、脂肪の溶ける温度が高いために脂がベトつくということもないというから、まさに理想的な豚肉といえる。鹿児島黒豚のおいしさをダイレクトに楽しむなら、シンプルなしゃぶしゃぶがお薦め。その他、焼肉・鉄板焼き・創作料理など、様々な味わいを試してみたい。 鹿児島では、豚を家畜として飼育している記録が400年以上も前から残っています。そのルーツは沖縄の島豚にまで遡ります。明治期...»