紫いもと共に種子島を代表するさつまいも“安納いも”。表皮の色が薄茶色の“安納紅”と、白っぽい“安納こがね”の2種類があり、どちらも種子島地域でしか栽培されない稀少な品種だ。まるでスイーツのようと評されるねっとりとした食感と甘さが特徴で、ゆっくりと時間をかけて加熱するとより美味しくなり、実際に砂糖を加えずにお菓子作りに使えるそうだ。カルシウムも多く含み低カロリーとあって、体にもやさしいさつまいもなのである。
旬 10月 11月 12月
安納いもは、鹿児島県の種子島で育成されたサツマイモの一種です。安納地区で改良された品種には、「安納紅」と「安納こがね」の2つがあります。この地域の名前にちなんで名付けられました。甘みが濃厚で、焼くとねっとりとした食感になり、「密イモ」とも呼ばれています。干し芋や焼き芋、スイートポテトなどに広く使われています。
安納いもは、種子島北部の農業試験場で改良されたもので、1998年に「安納紅」と「安納こがね」として品種登録されました。当初は安納地区でのみ栽培されていましたが、後に他の地域でも栽培されるようになりました。2022年には、「種子島安納いも」として地理的表示保護制度(GI)の対象品目に登録されました。
このサツマイモは、蒸煮後のショ糖含有量が通常の14号などよりも2倍以上高く、非常に甘みが強いのが特徴です。水分が多く、焼くとねっとりとした食感になります。1か月ほど置いて追熟させると、甘みがさらに増します。焼き芋にすると非常に甘く、人気があります。また、天ぷらやスイートポテト、干し芋、デザートの材料など、様々な料理に利用されています。