蒸し鶏、錦糸卵、甘辛く煮たシイタケ、パパイヤの漬け物、薬味などをご飯に盛りつけ、出汁をかけて食べる料理。
【歴史・由来】
1600年代、薩摩藩の支配下にあった奄美の人々が、薩摩藩の人達が来島した際のおもてなし料理として作った炊き込みご飯が鶏飯の原型と伝えられている。
【食べ方】
スーパーで鶏飯用のスープが販売されている程に、日常的に食されている。
【作り方】
・細かく割いた蒸し鶏、錦糸卵、甘辛く煮た千切りのシイタケ、みじん切りのパパイヤの漬け物(地域によっては紅ショウガやたくわん)、のりなどをご飯に盛りつる。
・出汁をかけて完成。
【提供店】
奄美の飲食店。鹿児島県の郷土料理店。
ホカホカのご飯に彩り豊かな具材をのせて、アツアツのスープをたっぷり注いだおいしそうなこの料理。一見お茶漬けのようですが、「鶏飯(けいはん)」といって、鹿児島県・奄美大島のソウルフードなんです。
鶏飯発祥の店「みなとや」
鶏飯は、ご飯に鶏肉や錦糸卵などさまざまな具材をのせ、丸鶏を煮込んで作ったスープを注いで食べる奄美大島のソウルフード。お茶漬け感覚で食べられてとてもヘルシーなので、奄美大島では子どもからお年寄りまで多くの人に愛されています。
スープに使った丸鶏は、細かく裂いて鶏飯の具材に使います。鶏を余すことなく味わえるのが鶏飯の特徴なんですよ。
鶏飯は通常、このようにご飯はお櫃(ひつ)で、スープは鉄鍋で提供され、セルフで盛りつけて食べます。1人前で2~3杯ほどいただける量。
具材は店舗によって多少異なりますが、「みなとや」は、鶏肉、錦糸卵、干ししいたけ、大根の漬物、ネギ、海苔、そして薬味のタンカンパウダー(柑橘類のタンカンの皮を乾燥してパウダー状にしたもの)の7種類。
ご飯を少なめによそい、具は鶏肉と錦糸卵をメインにたっぷりとのせます。そして、スープもたっぷり注ぎます。スープが多いと、サラサラとかきこむように食べることができます。