鹿児島県 » 指宿・知覧・枕崎

唐船峡そうめん流し

(とうせんきょう そうめん ながし)

回転式そうめん流しの発祥の地で、「水の郷百選」に選ばれ、清涼で豊富な湧き水を活用して年間を通じてそうめんを楽しむことができます。この光景は見ているだけで楽しく、木の香りと水の音に包まれながらのお食事は、心の中まで満たしてくれるでしょう。

ここでは日量10万トンの湧水を利用し、年間を通じて清涼な13度のお水を使ってそうめんを楽しむことができます。この湧水は、平成の名水百選にも選ばれています。暑い鹿児島でも涼しさを感じられる場所です。

そうめん流しでは、ノズルから勢い良く水が出てきて、そうめんがくるくると回転します。ここでしか味わえない独自の製法でつくられるめんつゆも評判です。

唐船峡は美しい渓谷に囲まれ、杉の木々と豊かな緑が広がります。清流にはマスと鯉が泳ぎ、その中で頂く冷たく美味しいそうめんは格別です。その魅力に惹かれて年間20万人が訪れており、唐船峡は年中無休で訪れる人を歓迎しています。

指宿市営のそうめん流しは、唐船峡内にあり、回転式そうめん流しの発祥の地として全国的に知られる存在です。この唐船峡そうめん流しは、1960年代に起こった新婚旅行ブームを背景に、旧・指宿市が観光地として盛り上がる中、地域の町おこしとして開発されました。

そうめん流しのアイデアは、湧水に茹でたそうめんを流す風景を見て考案されました。最初の試みは竹樋からそうめんを流す形式でしたが、衛生上の問題や経営の難しさからうまくいきませんでした。その後、洗濯用たらいのような水槽を使ってそうめんを回転させる方法が閃き、中華料理店の回転テーブルを参考にして開発されたのが回転式そうめん流し器です。

開発は「鶴丸機工商会」の協力を得て行われ、水流にこだわった工夫を重ね、1962年に初めての回転式そうめん流しを唐船峡に導入しました。その後も改良を続け、現在は91台のそうめん流し器があります。この施設は年中無休で営業しており、水温が年間を通じて約13度という環境を利用して、季節を問わず楽しむことができます。

市営唐船峡そうめん流しは、めんつゆに鰹節や利尻昆布をふんだんに使った秘伝の味で、そうめん以外にも名物の鯉の洗いが人気です。また、冬季限定のにゅうめんも楽しめます。

回転式そうめん流し器は、鹿児島を中心に全国各地に設置されており、九州各県だけでなく、遠くは東北地方や北海道にも納入されています。現在の形に改良されたそうめん流し器は壊れにくい製品で、鶴丸機工商会は業務用や家庭用として幅広く製造販売しています。

唐船峡そうめん流しは、地域に愛される観光スポットとして根強い人気を誇っています。

Information

名称
唐船峡そうめん流し
(とうせんきょう そうめん ながし)
リンク
公式サイト
住所
鹿児島県指宿市開聞十町5967
電話番号
0993-32-2143
営業時間

4月~10月 10:00~15:30(LO 15:00)
11月~3月 11:00~15:30(LO 15:00)

定休日

年中無休

駐車場
470台
アクセス

JR指宿駅から車で25分

指宿・知覧・枕崎

鹿児島県