鹿児島では、病気に強く栽培が容易なことや味の良さから、戦前から淡緑色の白なす(薩摩白なす)が広く栽培されている。アクが少なく、皮がやや硬めで、果肉がやわらかいことから、焼きなすに最適といわれ、焼きなすにすると果肉が非常にやわらかくなりトロトロととろける。種子の充実が遅いので、口当たりが良く、食べやすいのも特徴だ。揚げ物・炒め物のほか、漬物にもよく用いられる。
果形は、丸なす型と長なす型がある。丸なす型はさらに、元来の丸なす型と、米なすに似た縦長の巾着型系統がある。長なす型は、長さ20センチほどになり、きゅうりと似ているが、首太りや尻のとがりは小さめになっている。
旬 7月 8月 9月