薩摩藩・島津家が江戸時代に幕府に献上していたという焼酎を復元した米焼酎。当時、米は非常に貴重で、米で仕込んだ焼酎を飲めるのは殿様のみだった。寒い時期、充分に精白した米をじっくりと発酵させ、蒸留の最初に留出される花酒だけを瓶づめ。まさに一番搾りの贅沢品だ。清酒を飲んでいるかと錯覚してしまう様なフルーティな香り、のど元を通りすぎる時の爽やかで深い味わい。オンザロックで飲むのが最高だ。そして一昨年のIWSC焼酎部門にて第1位を獲得。鹿児島といえば芋焼酎が有名だが、島津家の伝統が息づくこの米焼酎もみやげリストにぜひ加えたい。
錦灘酒造(Nishikinada Shuzo)は、鹿児島で焼酎を造るメーカーで、焼酎の近代化の先駆者として知られています。河内源一郎の三代目は、焼酎製造に不可欠な河内菌白麹を発見しました。もともと麹屋であり、小さな蔵元ですが、その匠の技で他に類を見ない焼酎を作り続けています。
薩摩自顕流は、薩摩藩島津家の長い歴史を誇ります。千年にわたる伝統を持つ古流剣術「野太刀自顕流」は、島津家を支えてきました。そこで、この自顕流を多くの人々に知ってもらおうと、「薩摩自顕流」を発表しました。この焼酎は、伝統の吟醸花酒を使っています。吟醸花酒は、極寒の時期に高品質な米を使い、じっくりと発酵させます。その後、蒸留する際に最初に採取される高品質な花酒だけを使用し、瓶詰めにします。
この贅沢な焼酎は、島津家の自慢の逸品であり、幕府に献上されてきた逸品でもあります。フルーティーな香りと上質な味わいは、焼酎造りの伝統と技術の結晶です。清酒を飲んでいるかのような感覚に陥る米焼酎です。清酒愛好家にはぴったりの一品です。