昭和22年に鹿児島市内の「天文館むじゃき」で誕生したかき氷。「白くま」は、かき氷に練乳をかけ、その上に三色寒天やサイコロ状に切ったようかん、豆、フルーツなどをトッピングし、真上から見て白熊に見えるようにしたことが、その名の由来だ。今では鹿児島県の定番スイーツとなり、市内喫茶店でもメニューに加わっている。ストロベリー白熊、プリン白熊、ヨーグルト白熊、抹茶白熊、コーヒー白熊、黒蜜をかけた南海の黒熊など、店によっていろいろなアイデアを取り入れた白熊が味わえる。
「白熊」の元祖、「天文館むじゃき 本店」は、鹿児島一の繁華街・天文館にあります。昭和21年(1946年)に食堂として営業を始めた老舗飲食店です。
「天文館むじゃき」は、連日大賑わい。特に夏は観光客や帰省客が押し寄せ、お店の前には開店直後から長蛇の列ができます。
最もお客さんが多いというお盆時期には、同ビル内にある食事処からのオーダーも含めると1日に入る注文数はなんと4,000食!
一般的に「白熊」は、削りたての氷に練乳をかけ、フルーツや豆類を盛りつけたかき氷のことを言います。
「天文館むじゃき」の「白熊」には、チェリー、レーズン、ミカン、パイン、白豆、小豆、メロン、スウィートロール(安納芋のお菓子)、赤寒天、青寒天と季節のフルーツがふんだんにトッピングされています。
寒天や小豆などももちろん手づくり。そして、「天文館むじゃき」では、トッピングを盛りつける位置もすべて決まっているそうです。細部までこだわりが感じられますね。