らっきょうの原産地は中国で、日本には薬用植物として平安時代に伝わり、江戸時代以降に野菜として栽培されるようになった。鹿児島県では南さつまや薩摩川内を中心に栽培されており、４～６月に出荷される。独特の香味とカリカリとした食感は、食卓の名脇役として親しまれ、たまねぎやにんにんくにも含まれるアリシン（硫化アリル）が多く含まれている。このアリシンはビタミンB1の吸収を助ける効果があり、ビタミンB1を含む豚肉などの食材と合わせると効果的である。酢漬けや塩漬けはもちろん、炒め物やかき揚げなどもオススメだ。
旬 5月 6月
鹿児島県のらっきょうは、日本三大砂丘の一つである吹上砂丘が主な産地です。全国でも2番目に生産量が多く、塩漬けや甘酢漬けなどで食べるだけでなく、生のままサラダなどで食べるのもおすすめです。
吹上砂丘は、日本三大砂丘の一つで、いちき串木野市から日置市、南さつま市まで47kmにわたる47km続く日本一長い砂丘。東シナ海に面し、南さつま市の海岸線の北半分は吹上砂丘になっています。この砂丘は、日本の渚百選に選ばれ、白砂と黒松が織りなす美しい景色は、まさに日本の原風景と呼ぶにふさわしいものです。
鹿児島県のらっきょうの生産地として、特に吹上砂丘沿岸が中心地です。この地域は保水性の低い砂地の土壌で、他の作物には適していませんが、らっきょうはシャキシャキとした甘い大玉を収穫することができます。そのため、吹上砂丘沿岸ではらっきょう栽培が盛んで、南さつま市では「砂丘らっきょう」として親しまれています。