パッションフルーツは生産量・栽培面積ともに鹿児島県が全国第1位。本土では加温栽培、大島・熊毛地域では無加温栽培が行われている。パッションフルーツは収穫後しばらく経ってしわしわになった時が食べ頃。爽やかな香りに絶妙な甘さと程良い酸味が特徴で、生果で食べるも良し、カクテルにしても良しと食べ方が工夫できる果物。名前の由来は花のオシベとメシベの形が、十字架にかけられたキリストの姿を連想させる為、パッション(情熱のほかキリストの受難の意を持つ)と名付けられた。和名は花の形が時計を連想させることから「果物時計草」。
旬 6月 7月
パッションフルーツは、南アメリカ原産の植物で、果実が食べられます。果肉は甘酸っぱいゼリー状で、小さな種子が入っています。大きさに比べて食べられる部分はそんなに多くないですが、芳醇な香りと強い酸味があります。熟成させると甘味が増し、6月から8月にかけて旬を迎えます。皮にしわがあっても問題ありません。常温で数日間置くと、甘味や香りがより引き立ちます。
パッションフルーツのほとんどは加工品として使われ、菓子やジュースの材料として使われています。生食する場合は、果汁を水で割って砂糖を加えたり、ヨーグルトやアイスクリームに入れたりします。果肉をスプーンですくって種ごと食べることもありますが、種を分けるのは難しいので、通常は噛まずに飲み込みます。強い酸味と少ない甘味のため、砂糖をまぶすこともあります。
栄養面では、β-カロテンが豊富で、ビタミンAに変わって老化防止や免疫力向上に役立ちます。また、高血圧予防のカリウムや血流改善のナイアシン、妊婦に必要な葉酸も含まれています。