霧島神宮温泉は、鹿児島県霧島市(旧大隅国)の霧島神宮周辺に広がる温泉地です。霧島山の雄大な自然と、霧島神宮という歴史ある神社に囲まれたこの温泉地は、観光客に人気の癒しのスポットです。
霧島神宮温泉は、単純温泉と硫化水素泉の二つの泉質を持つ温泉です。1989年(平成元年)には、1日あたりの総湧出量が約3000トンに達するほどの豊富な湧き水が特徴です。霧島神宮を中心に、霧島山新燃岳の中腹から霧島川に沿って南北約8キロメートルの範囲にわたって温泉施設が点在しています。この地域には、伝統的な旅館やリゾート施設が多く、さらに遊戯施設も備わっており、訪れる人々に多様な楽しみを提供しています。
霧島神宮温泉の泉質は「単純温泉」と「硫化水素泉」です。単純温泉は肌に優しいため、幅広い年齢層に親しまれており、リラックス効果や美肌効果が期待できます。また、硫化水素泉は硫黄の香りが特徴で、血行を促進し、疲労回復に効果的です。この泉質の組み合わせが、霧島神宮温泉の大きな魅力の一つです。
霧島神宮温泉の歴史は昭和初期に遡ります。当時、東襲山村(現在の霧島町)で霧島神宮への参拝客が増え、温泉を望む声が高まりました。そこで、神宮から約5キロメートル離れた霧島山新燃岳の中腹にある湯之野温泉から温泉を引く計画が立てられ、ついに温泉が開かれました。しかし、湯之野温泉は当初小規模なものであり、現在ではその浴場はなく、泉源のみが霧島神宮温泉で利用されています。
霧島神宮温泉は、昭和34年5月4日に霧島温泉郷とともに国民保養温泉地に指定されました。さらに、1961年(昭和36年)には新たな温泉源の掘削に成功し、98℃の高温泉を得たことから、本格的な開発が進められました。これにより、現在のような観光地としての整備が進んだのです。
霧島神宮温泉へは、鉄道を利用するのが便利です。最寄り駅である日豊本線の霧島神宮駅からバスで約15分でアクセスできます。温泉に到着するまでの道中では、霧島山の美しい景色を楽しむことができ、自然豊かな環境に癒されます。
霧島神宮温泉は、その名の通り、霧島神宮と深い関わりを持っています。霧島神宮は、日本神話にも登場する歴史ある神社であり、多くの参拝客が訪れる場所です。霧島神宮への参拝後、温泉で旅の疲れを癒すことができるという点が、霧島神宮温泉の大きな魅力です。
霧島神宮温泉は、鹿児島県霧島市に位置する歴史と自然に彩られた温泉地です。単純温泉と硫化水素泉の2種類の泉質を持ち、疲労回復や美肌効果を期待できる温泉として、多くの人々に愛されています。霧島神宮や霧島山の美しい自然に囲まれたこの温泉は、観光客にとっても地元の人々にとっても、心身ともに癒される場所です。是非一度、訪れてみてはいかがでしょうか。