錦江湾公園は、鹿児島県鹿児島市平川町に位置する都市公園(風致公園)です。この公園は、鹿児島市公園緑化課が管理しており、隣接する平川動物公園との相互利用も可能です。
錦江湾公園は、標高126メートルの丘陵地に位置し、その斜面を活かして様々な運動施設が整備されています。また、高台の展望広場からは、桜島や錦江湾の美しい景色を望むことができ、訪れる人々にリフレッシュの場を提供しています。
公園内には面積約5,200平方メートルのバラ園があり、約1,500株のバラが植えられています。毎年5月中旬には「はなまつり」が開催され、色とりどりのバラが見頃を迎えます。この時期には、多くの花好きや家族連れが訪れ、美しい花々と共に写真を撮る姿が見られます。
公園の中腹に位置するロケット広場には、H-IIロケットの実物大模型が展示されています。このロケットは、平成元年に鹿児島市政100周年を記念して開催されたイベント「サザンピア21」の象徴として設置されたものです。
かつてこの公園には、東京天文台(現・国立天文台)で使用されていた6mミリ波電波望遠鏡が移設され、観測に利用されていました。この望遠鏡は、2018年9月に運用が終了し、その翌月には国立天文台三鷹キャンパスへ再移設され、現在も保存・公開されています。
錦江湾公園は、年間を通じて休園日がなく、いつでも訪れることができます。入園料も無料で、多くの人々に親しまれています。特に5月にはバラが見頃を迎え、多くの訪問者で賑わいます。
錦江湾公園は、豊かな自然と歴史的な背景を持つ施設が揃っており、訪れる人々に様々な楽しみを提供しています。公園内での散策や展望広場からの絶景、歴史的な展示物に触れながら、ゆっくりとした時間を過ごすことができます。錦江湾公園は、鹿児島市の魅力を存分に感じられる場所として、多くの人々に愛されています。