鹿児島県 » 鹿児島市・桜島・霧島

からいも ねったぼ

サツマイモが甘く香る懐かしのおやつは子供たちの大好物

鹿児島名産のサツマイモを使った郷土料理で、「ねったぽ」「ねったぼ」「ねりくり」「ねったくり」など地域によって呼び名もさまざま。さつまいもをお餅に練り込んだ柔らかくて甘いねったぽは、古くから子供のおやつとしてもよく作られてきた。砂糖を入れて甘く仕上げる作り方もあれば、出来上がってから食べるときに蜜やあんこを添えることもある。また、さつまいもの甘味だけを活かせば主食にもなる。今でもスーパーマーケットなどで気軽に手に入るように、地元の人々に愛されている懐かしい味だ。

「からいもねったぼ」とは、鹿児島県の特産品で、全国的に有名な「さつまいも」を使った郷土料理です。地元ではサツマイモは「からいも」(唐芋)と呼ばれます。

鹿児島県は全国一のさつまいもの生産地であり、この地で栽培されたさつまいもは、風味豊かで甘みがあります。温暖な気候とシラス台地の土壌が育成に適しています。

また台風が頻繁に襲来するため、せっかく育てた農作物に被害が及びやすいといった地理的条件があり、土壌がやせていても育ちやすく、かつ地中で成長するため台風の被害も受けにくい、さつまいもの栽培が広まりました。

さつまいもは種子島から伝わり、地元で愛されてきました。その歴史は古く、江戸時代にさかのぼります。さつまいもは食料として大切にされ、貧しい人々の食卓にも並びました。

また、さつまいもを原料にした芋焼酎は鹿児島県を代表する酒です。さつまいもは特産品である黒豚の餌としても利用され、鹿児島県を代表する食文化を支える重要な食材です。

「からいもねったぼ」は、さつまいもを蒸した後、つきたての餅と混ぜて作られる餅料理です。「ねったぼ」とは、練った餅のことで、年末年始の餅つきの風習で食べられることがあります。また、正月以外にもおやつとして楽しまれます。

家庭で手軽に作る場合は、蒸したさつまいもの上に市販の切り餅をのせて一緒に蒸し、柔らかくなったらつき混ぜます。全体に馴染んだら、食べやすい大きさにちぎって、きなこと砂糖、少々の塩を混ぜた中にまぶして食べます。

主な伝承地域:県内全域
主な使用食材:さつまいも、餅、きなこ

Information

名称
からいも ねったぼ

鹿児島市・桜島・霧島

鹿児島県