新川渓谷温泉郷は、鹿児島県霧島市牧園町(旧大隅国)の新川渓谷一帯に広がる温泉群を総称したものです。近年では、その範囲が霧島市隼人町の温泉も含むようになり、多くの観光客が訪れる癒しの地として知られています。
新川渓谷温泉郷は、1967年(昭和42年)10月19日に厚生省告示第420号により、隼人・新川渓谷温泉郷として国民保養温泉地に指定されました。指定された温泉には、日の出、塩浸、安楽、新川、妙見、日当山の各温泉が含まれています。この地域は古くから温泉療養地として知られており、歴史的な人物が訪れたことでも有名です。
日の出温泉は、宿泊施設はなく、ドライブイン風の日帰り施設が中心です。訪れる人々は、気軽に立ち寄って温泉を楽しむことができます。
塩浸温泉は、坂本龍馬が新婚旅行で立ち寄ったことで有名です。現在、旅館はなく、日帰り温泉施設のみが営業しています。2010年には塩浸温泉龍馬公園として再オープンし、坂本龍馬に関連する展示や足湯も楽しめます。
安楽温泉は、湯治を主体とした温泉地で、民宿や自炊宿が多く、昔ながらの温泉療養の雰囲気を味わえます。ここでは、体を癒すだけでなく、心も落ち着かせる静かな時間を過ごすことができます。
新川温泉は、大自然に囲まれた温泉地で、天降川(あもりがわ)温泉とも呼ばれています。この地域にはホテルが一軒のみ存在し、自然の中で贅沢なひとときを過ごすことができます。
妙見温泉は、新川渓谷温泉郷の中で最も大きな温泉地です。天降川の河畔に旅館が集まり、露天風呂が自慢の宿が多いです。温泉街という規模ではないものの、豊かな自然と温泉が魅力で、訪れる人々を引き寄せています。
日当山温泉は、新川渓谷温泉郷の一部として、多くの観光客が訪れる温泉地です。ここでも豊富な温泉資源を活かし、リラックスした時間を過ごすことができます。
姫城温泉は、周囲の自然と調和した温泉地で、隠れ家的な雰囲気が魅力です。訪れる人々は、静かな環境でゆったりとした時間を楽しむことができます。
新川渓谷温泉郷へのアクセスは、鹿児島空港やJR国分駅から鹿児島交通バスを利用するのが便利です。霧島いわさきホテル行きのバスに乗車し、各温泉地で下車することができます。