麦味噌は、麦麹を使用した味噌のことで主に四国・九州で生産されているが、その生産量は味噌全体のわずか5%、米味噌しか知らない人はぜひ試してほしいもの。なかでも鹿児島の麦味噌は麹の割合が多く、発酵期間が1カ月と短めで、そのため麦特有のふんわりとした甘みと香りが楽しめる甘口淡色味噌。名物さつま汁(豚汁)に欠かせない名産品だ。味噌に使用する大豆も麦も100%国産品で安心、人の手による丹念な味噌作りがされている。麦の粒をつぶさないように手詰めするという心配りもうれしい。粒味噌のほかにすり味噌もある。
南洲麦みそ
味噌は、原料や味、色など様々な種類があり、それぞれの産地、製造蔵ごとに特徴が異なっています。麦みそは、全国でわずか5%しか生産されていない味噌です。九州や四国地方で主に作られており、麦麹を使った特徴があります。特に鹿児島の麦味噌は、麹の割合が多く、発酵期間が1ヵ月前後と短めで、甘口の淡色味噌です。麦のふんわりとした優しい甘みと香りが楽しめます。
吉永醸造店
吉永醸造店は、昭和3年(1928年)に創業し、量り売りをする町の醤油屋。鹿児島醤油、味噌を製造している小さな蔵です。多くの作業は人の手で行い、生産量は限られています。麹の手入れも人の手で行います。機械よりも作業効率は落ちますが、季節ごとに室温や湿度を調整し、経験と勘で培った技術で麹菌を育てます。
生味噌
大豆、麹、食塩を混ぜ合わせた後、発酵室で30日前後じっくりと熟成させます。鹿児島の温暖な気候で自然のままの状態で発酵させるため、鹿児島の風土と時間が味噌を育てます。こうして出来上がった味噌は「生みそ」と呼ばれます。発酵期間が1ヵ月前後の短期熟成のため、麦の甘みと麹の爽やかな香りを十分に味わえます。発酵中の麦の糖化が最高潮のタイミングで蔵出しするため、ふんわりとした甘みが特徴です。