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薩摩酒造

(さつま しゅぞう)

薩摩酒造株式会社は、鹿児島県(旧薩摩国)枕崎市に本社と工場を構える日本を代表する酒造会社です。薩摩地方の伝統を受け継ぎながら、現在も多くのファンに親しまれている焼酎の製造販売を行っています。2023年からはウイスキーの製造にも新たに参入し、さらなる発展を続けています。

企業概要

薩摩酒造は、鹿児島を代表する酒造メーカーの一つであり、主力商品は芋焼酎「さつま白波」です。日本国内では、霧島酒造、三和酒類に次いで売上高が第3位を誇り、その規模は大きく、2014年の売上高は170億円に達しています。同根企業には、本坊酒造や本坊商店などがあり、これらの企業とも連携しながら焼酎業界の発展に貢献しています。

焼酎「さつま白波」の誕生と全国展開

薩摩酒造の主力商品である「さつま白波」は、九州地方をはじめ日本全国で販売されており、特に焼酎文化が根強い西日本では非常に人気があります。全国的にその名を広めたのは、1970年代後半に放送されたテレビCM「6×4のお湯割り」や「酔い醒めさわやか」というキャッチコピーでした。このCMをきっかけに、「さつま白波」の名は全国に広まり、1980年代に始まった“焼酎ブーム”の一翼を担う存在となりました。

薩摩酒造 花渡川蒸溜所 明治蔵

薩摩酒造が誇る「明治蔵」は、同社の焼酎文化を紹介する見学施設であり、日本の蒸留酒や焼酎の歴史、そして地域の人々との関わりを楽しく学ぶことができる場所です。明治蔵では、訪問者に向けた見学ツアーが用意されており、蒸留過程の説明や伝統的なカメ壺造りの手法を間近で見ることができます。さらに、蔵で製造された限定焼酎の試飲も無料で楽しむことができるため、焼酎ファンにとってはたまらない体験です。

明治蔵の特徴

明治蔵は、明治時代から続く歴史ある焼酎蔵であり、特に江戸時代や明治時代の焼酎製造方法を忠実に再現することに成功しています。代々受け継がれた伝統技術を大切にしながら、カメ壺を使用した手作りの焼酎を造り続けています。この手作りの技法は、現代においても高い評価を受け、薩摩酒造の焼酎製品は幅広い層に支持されています。

蔵見学と試飲体験

明治蔵では、訪問者が直接仕込みの作業現場に入って見学できるほか、そこで造られた焼酎の試飲も楽しむことができます。特に明治蔵限定の焼酎「蕃薯考」や「明治の正中」などは人気が高く、通常の「さつま白波」とは一味違う特別な味わいを体験できます。また、試飲は無料で提供されており、観光客にも大変好評です。

アクセス情報

明治蔵へのアクセスは、最寄りの枕崎駅からタクシーで約6分です。また、「泊」「今岳」「木場」行きのバスに乗り、「花渡橋」で下車し、そこから徒歩2分の距離にあります。駅前の観光案内所では電動アシスト自転車の貸し出しも行っており、自転車を利用して約20分で到着します。観光と一緒に焼酎蔵を訪れることができるため、観光客にとっては便利な場所に位置しています。

売上と位置付け

2014年の売上高は170億円で、日本の焼酎メーカー全体では霧島酒造、三和酒類に次ぐ3位の位置を占めています。また、同根企業には本坊酒造や本坊商店があります。

本社・工場・支店

本社・花渡川蒸溜所・花渡川ビアハウス

所在地: 鹿児島県枕崎市立神本町26番地

穎娃蒸溜所

所在地: 鹿児島県南九州市頴娃町御領1279-1

火の神蒸溜所

所在地: 鹿児島県枕崎市火の神北町388

瓶詰工場

所在地: 鹿児島県枕崎市中央町12番地

主要商品

焼酎

飲料・健康食品

過去に発売された商品

本格麦焼酎「おつだね」 - 当社初の麦焼酎です。

Information

名称
薩摩酒造
(さつま しゅぞう)

指宿・知覧・枕崎

鹿児島県