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鰹節の本枯れ節

(かつおぶし ほんがれぶし)

日本有数のカツオの産地で1本1本手作りされる最高級の鰹節

丁寧に水分を抜きながら熟成させた鰹節が“本枯れ節”。一般家庭では、削る前の“鰹節”を目にすることも少なくなったが、「カツオの町」として有名な枕崎市では、家庭でもなじみの一品でもあり、贈答品としても用いられている。枕崎市は、江戸時代から続く鰹節の一大産地で、全国シェア7割を占める鹿児島県の中で、その約50%は枕崎市。数カ月をかけて手作りされる本枯れ節は、その香ばしい香りと味が人気。鰹削り器で削って、アツアツのご飯にたっぷりのせて味わうのもおすすめだ。

鰹節は、日本の保存食品で、カツオの魚肉を煮熟してから乾燥させたものです。一般的には「かつぶし」とも呼ばれます。また、おかかという言葉は鰹節または削り節を指します。

鰹節の製造には、カツオが使われます。魚体から頭や鰭、脂肪の多い腹皮などを取り除き、舟形に整形された魚肉が使われます。

製造工程は、鮮魚を卸した後に煮熟と放冷を行い、さらに焙乾や天日干し、カビ付けなどが繰り返されます。

製品によって分類され、生利節(なまり節)は魚を煮熟して骨を取り除いた後に放冷されたもので、新さつま節は焙乾が完了したもの、新節は焙乾を終えたもの、裸節は新節の表面を削ったものとされます。さらに、裸節を天日乾燥して新仕上げ節(荒本仕上節、青枯節)とし、カビ付けによる乾燥が完了したものを本枯節とします。

市場で見かける鰹削り節の大部分は、製造期間が約20日の「荒節」から作られています。これらはカビ付けや天日干しが行われず、商品には「かつお削りぶし」と記載され、「かつおのふし」または「かつお・ふし」という原材料名があります。乾燥が進んでいないため、風味は魚っぽく、コクは少なめです。価格も枯節よりも安価です。別名「花かつお」とも呼ばれます。

次に、約10%が製造期間が約3カ月の「枯節(荒本仕上げ)」から作られます。表面を削り、カビ付けと天日干しを2回以上行うことで、非常に豊かな風味があります。商品には「かつおかれぶし削りぶし」と記載され、「かつおのかれぶし」または「かつお・かれぶし」という原材料名があります。価格も高めです。

最後に、本枯節は、一本釣りした貴重な鰹を原料にして手作業で丁寧に製造されます。生切りから煮熟、骨抜き、修繕、焙乾、表面削り、カビ付け、天日干しが行われ、製造期間は約6か月に及びます。

鰹節の製造工程は次の通りです。

1. 原料準備:カツオを卸した後、煮熟と放冷を行います。その後、焙乾や天日干し、カビ付けなどを繰り返します。

2. 製品分類:製品によって異なりますが、生利節(なまりぶし)、さつま節、荒節、本節、枯節(かれぶし)、本枯節(ほんかれぶし)、仕上げ節などがあります。

3. 原料処理:カツオの頭部と腹部を取り除いて内臓を取り除きます。伝統的には包丁で行いますが、現在はヘッドカッターが使われることもあります。

4. 籠立て:煮熟のために煮籠に節を並べます。亀節の場合は皮付面、本節では身付面を下にして並べます。

5. 煮熟:節を並べた煮籠を重ねて煮釜に入れて加熱します。この過程でイノシン酸が固定されます。

6. 骨抜き:煮熟した節から骨を抜きます。

7. 修繕:欠けた部分に練り肉を埋めて形を整えます。

8. 蒸煮:節を引き締め、表面を殺菌するために蒸して加熱します。

9. 焙乾:蒸煮した節を焙乾します。これにより、製品が硬化します。

10. 削り:日乾した節からタール質を削り取り、形を整えます。

11. カビ付け:カビ付けの工程を行い、枯節や高級品の製造を目指します。

12. 製品仕上げ:最終的な乾燥を行い、製品の完成です。

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名称
鰹節の本枯れ節
(かつおぶし ほんがれぶし)

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