出水・川内・串木野エリアには熊野神社、鹿島神社、丸山公園などの観光スポット、祇園祭、川内川花火大会、御田植祭などの観光イベント、かるかん、鹿児島ラーメン、かすたどんなどのご当地グルメがあります。
薩摩半島のなかほどに位置する伊集院。フランシスコ・ザビエルが日本での布教を許可された一宇治城の跡地があり、今では城山公園として整備されています。窯元もいくつかあり、400年の伝統を守る沈壽官窯では巨大な白薩摩の花瓶などが展示されています。
また、大口には「東洋のナイアガラ」と呼ばれる曽木の滝があり、滝幅210m、高低差12mの迫力満点の景観を楽しむことができます。滝の周辺はゴツゴツとした岩場になっていて、荒々しい様子が魅力的です。季節になれば桜やツツジが咲き、遊歩道のベンチでひと休みしながらのお花見も良いでしょう。
出水・川内エリアは冬場には1万羽以上のツルが渡って来ることでも有名です。これだけたくさんの野生のツルが市街地付近で越冬する例は世界でもほかの例がありません。
ツルの生態をもっと知りたいと思ったら「出水市ツル博物館クレインパーク」に足を運んでみるのも良いでしょう。日本でもツルに関する博物館はここにしかありませんが、世界のツル15種類の剥製や希少なナベツルの巣も展示されていて、ちょっとしたツル博士になれそうです。
自然のただなかにある「東雲の里」およそ5万坪もの広さを誇る日本最大級のあじさい園です。園内の「ギャラリー艸」では陶芸品の販売もしています。
また、薩摩藩が防衛のために作った武家屋敷群「出水麓武家屋敷群」も見どころのひとつです。薩摩藩は領内に城を置かないという独自のシステムを採用していましたが、その薩摩時代の街並みがほとんど当時のままに残っています。
石垣、武家門などがならび、いくつかの屋敷は建物内と庭を見学することもできます。観光用の牛車がゆったりとすすんでいく様子を見ていると、タイムスリップしたかのような気分を味わうことができます。
のびのびと遊んだ後には、近隣の山の幸・海の幸を生かした郷土料理をお腹いっぱい召し上がれ。マグロ漁が盛んな地域だけあって、まぐろラーメンなるご当地B級グルメを堪能することもできます。特産品の鶏肉・鶏卵を使った「いずみ親子ステーキごはん」は出水に行かなければ味わうことがでいない期待の新メニューです。
曽木の滝は、鹿児島県伊佐市南部の川内川上流に位置する滝であり、その雄大な景観から「東洋のナイアガラ」とも称されます。この滝は、加久藤火砕流の堆積物によって形成され、豊臣秀吉もその景観を楽しんだと言われています。 周辺は「曽木の滝公園」として整備されており、春はサクラやツツジ、秋はモミジが彩ります。また、毎年11月下旬には「もみじ祭り」が開催され、多くの観光客が訪れます。 滝の特徴と歴史 曽木の滝は、高さ12メートル、幅210メートルに広がり、その大規模な姿が特徴です。その広大な幅と大量の水が特徴です。滝の水は川内川から流れ落ち、石灰岩の地層を削りながら、滝壺へと落ちていきます。このため、...»
薩摩金山蔵は、鹿児島県いちき串木野市に位置する歴史的な金山の跡地を利用した観光施設です。この施設は、かつての金山の採掘跡地や坑道を見学することができるだけでなく、焼酎の醸造や貯蔵に関する展示も楽しめる場所として、多くの観光客に親しまれています。 金山坑道跡を利用した焼酎蔵は、単なる観光施設ではなく、本物の焼酎を醸造から貯蔵まで行う特別な場所です。地上施設内には、「ほたる庵」というお食事処や「蔵乃仲見世」というお買い物処があります。坑道内の貯蔵蔵には、専用のトロッコ列車に乗って入ることができます。そしてここでは、地上施設で購入した焼酎を好みの期間だけ寝かせて、自分だけのアニバーサリー焼酎を作る...»
ツル博物館クレインパークいずみは、鹿児島県出水市に位置する博物館で、ツルの生態やその保護に関する情報を学べる施設です。1993年から1995年にかけて整備されたこの博物館は、ツルをより深く理解し、保護活動を促進することを目的として設計されました。 施設の目的と背景 現代の日本では、毎年1万羽を超えるツルが飛来しています。かつて日本全土に生息していたトキが絶滅してしまったように、大型の鳥類が生息する場所は急速に失われています。都市化が進む中で、自然や野生動物との触れ合いや共生が難しくなっている日本において、この博物館はツルと人々とのコミュニケーションを深める場としての役割を果たしています。 ...»
11月1日から3月の第4日曜日までの期間にオープンし、毎年多くの見物客でにぎわうツルのセンターです。 鉄筋コンクリート2階建てのセンターの目玉は、なんといっても360度の大パノラマ展望台です。そこから広がる大自然の風景には、ツルの美しい舞が一大風物詩として楽しめます。間近でツルの生態を観察することができますし、パネルやビデオによるツルの情報も見逃せません。 まるで、ツルの図鑑を手にしたような体験ができます。センター内には食堂や売店も完備されており、出水の冬の観光スポットとして人気を集めています。 出水ツル渡来地は、鹿児島県北西部の出水平野に位置し、毎年10月中旬から翌3月頃にかけて約1万...»
約90年前に建てられた煉瓦造りの建物は、中世ヨーロッパの居城跡を思わせます。この建物は鶴田ダムの水位が下がる間しか姿を現しません。建築年代は明治42年です。 曽木の滝から1.5km下流、新曽木大橋からほど近い「曽木発電所遺構 展望公園」。園内の遊歩道を進むと「曽木発電所(旧曽木第二発電所)遺構展望所」が姿を現します。この水力発電所は1909(明治42)年に建造され、当時国内最大級の出力を誇っていました。 1965(昭和40)年に「鶴田ダム」の稼働に伴い、廃止となりました。ヨーロッパの居城を思わせるクラシックな佇まいにも感動しますが、曽木発電所遺構が人気観光スポットとなっている理由は他にもあ...»
遠洋漁業の港を持ち、「マグロの町」として知られる鹿児島県いちき串木野市。特産のマグロを使用した町のPRとして誕生したのが“串木野まぐろラーメン”だ。具には特製タレで漬け込んだ“マグロづけ”と白髪ネギを乗せ、鮮やかな赤色が見た目にも美しい。マグロの頭や野菜などで出汁をとった醤油スープが中太縮れ麺に良く絡み、薬味にワサビを添えるのも面白い。トッピングの“マグロづけ”が熱で旨みが徐々にスープへと溶け出し、さらにコクのある味わいに変化していくのも楽しみのひとつだ。...»
伊佐地方は古くから焼酎の故郷として知られる。東方に霧島連峰を望む霧深い水郷の盆地で、昼夜の温度差が大きい内陸性の気候は、焼酎つくりに最適な環境。伊佐大泉は創業明治28年の蔵元・大山酒造が単一銘柄で出しているこだわり焼酎で、なかでもこだわっているのは麹造り。機械によらない昔ながらの手作業で白麹を仕込んでいる。原料は契約農家で栽培されたいも「白豊」を使用。いも焼酎ならではの豊かな風味と味わいは焼酎好きにはよく知られるところ。手に入れやすいのも魅力のひとつだ。 鹿児島県北部の伊佐地方は、県内最大の川である川内川が流れ、霧深い水辺の盆地で霧島連峰を見渡す場所です。昼と夜の温度差が大きい内陸性気候は、...»
鹿児島では、病気に強く栽培が容易なことや味の良さから、戦前から淡緑色の白なす(薩摩白なす)が広く栽培されている。アクが少なく、皮がやや硬めで、果肉がやわらかいことから、焼きなすに最適といわれ、焼きなすにすると果肉が非常にやわらかくなりトロトロととろける。種子の充実が遅いので、口当たりが良く、食べやすいのも特徴だ。揚げ物・炒め物のほか、漬物にもよく用いられる。 果形は、丸なす型と長なす型がある。丸なす型はさらに、元来の丸なす型と、米なすに似た縦長の巾着型系統がある。長なす型は、長さ20センチほどになり、きゅうりと似ているが、首太りや尻のとがりは小さめになっている。 旬 7月 8月 9...»
表の赤い殻が太陽、裏の白い殻が月のような色をしていることから「月日貝(ツキヒガイ)」といわれる。多くは日本三大砂丘の一つである吹上浜沿岸で漁獲され、生産量は全国上位。貝柱が大きくて味も優れ、刺身や姿焼きで賞味される特産品である。近年漁獲量は減ってきているが、昔は帆船で操業するほどたくさん採れ「オツキゲはよしゅごわすか」とふれ歩いたといわれる。浅海の砂底にすみ、殻は貝細工の材料に使われる。身は甘味があって美味で、殻付きのものは殻に触った時口を力強く閉じるものが新鮮。むき身は透明感のあるものを選ぶと良い。...»
養殖生産量が全国第1位で「鹿児島ぶり」として肉質のよさが高い評価を受けている。たんぱく質・脂肪・ビタミンが多く含まれ栄養面でも抜群。さらに和洋中色々な料理に合い、あらも美味。中でも東町漁協のオリジナルブランド「海峡育ち鰤王」は、安心・安全への徹底したこだわりで、稚魚から出荷まで一貫生産。1年を通じて同じ浜からの出荷しているので、どこにもまねできない安全性の保証が確保できるのだ。 旬 12月 1月 2月 鹿児島のブリは国内外で高い評価を受けています。カンパチ同様に、ブリの養殖生産量も日本一を誇る鹿児島県では、丹念に育てられたご当地ブリや、県北の薩摩川内市では天然ブリを味わうことができます。さ...»
黒豚に続くブランド「茶美豚(チャーミートン)」。緑茶粉末とその成分「カテキン」と、さつまいもが入った飼料を食べて育った豚で、「カテキン」は消臭作用や血圧上昇抑制作用など様々な作用があり、豚肉がさらに美味しくなった。しかも、ビタミンEが従来の飼料で育てた豚肉より多く、ビタミンEには肉の腐敗を防ぐ作用がため、従来より傷みが遅い。さらに、イノシン酸が従来の飼料で育てた豚肉より多く、ビタミンE含有量は3倍増、リノール酸とリノレン酸も多く含まれ、コレステロール含有量も20%減という肉質分析結果がある。 茶美豚は、鹿児島県の特産品のブランド豚。チャーミーポークとも呼ばれます。鹿児島県以外でも飼育されてお...»
北薩広域公園は、鹿児島県薩摩郡さつま町虎居(旧宮之城町虎居)に位置する鹿児島県立の都市公園(広域公園)です。この公園は指定管理者制度に基づき、鹿児島県地域振興公社によって管理・運営されています。地域の特産品である竹をふんだんに使用した建物や施設があり、伝統的な風景と地域文化を体感できるのが大きな特徴です。 公園の特長 北薩広域公園は、広大な敷地に設けられた大型の冒険遊具や、地域の特産品である竹を使った体験講座が魅力です。子供から大人まで楽しめる遊具が充実しており、家族連れや友人同士で訪れる人々に人気があります。また、自然の地形を活かした「創造の森」や、「民芸村」など、さまざまな施設があり、...»
出水ツル渡来地は、鹿児島県出水市に位置し、毎年10月から翌年3月までの間に約1万羽のツルが越冬する重要な場所です。この地は、1952年に国の特別天然記念物として指定され、さらに2021年にはラムサール条約指定湿地に登録されました。出水ツル渡来地は、ツルの生態や地域との共生において、非常に重要な役割を果たしています。 出水ツル渡来地の概要 毎年、10月中旬から11月にかけて、北や北西の風に乗ってツルがこの地に渡来します。ツルたちは翌年3月まで出水平野で越冬し、その姿はまさに壮観です。この地域には、主にナベヅル約1万羽、マナヅル約3千羽が飛来しますが、他にもクロヅルやアネハヅル、カナダヅル、ソ...»
甑島列島は、鹿児島県薩摩川内市に属する美しい島々で構成された列島です。この列島は東シナ海に浮かび、歴史的な背景や自然の豊かさから観光地としても人気を集めています。この記事では、甑島列島の地理、名称の由来、各島の特徴、そして観光スポットについて詳しく紹介します。 甑島列島の概要 甑島列島は、上甑島(かみこしきしま)、中甑島(なかこしきしま)、下甑島(しもこしきしま)の3つの有人島と、多数の無人島から成り立っています。これらの島々は北東から南西にかけて連なり、それぞれが独自の自然景観と歴史を持っています。列島全体の人口は約5,576人、面積は117.56平方キロメートルで、海岸線の長さは183...»
新田神社は、鹿児島県薩摩川内市宮内町に鎮座する神社です。薩摩国の一宮として古くから崇敬を集めており、旧社格は国幣中社、現在は神社本庁の別表神社に指定されています。 神社の概要 新田神社は、かつて「八幡五所別宮」の一つとして八幡神を祀っていたことから、「新田八幡宮」「八幡新田宮」「川内八幡宮」「一宮八幡」「新田明神」などとも呼ばれていました。社殿の背後にある墳墓は、1874年(明治7年)に宮内省により天津日高彦火邇邇杵尊(ニニギノミコト)の陵墓とされる可愛山陵と認定されました。 祭神 新田神社の主祭神は以下の通りです: 天津日高彦火邇邇杵尊(アマツヒコヒコホノニニギノミコト) 天...»
藺牟田池は、鹿児島県薩摩川内市祁答院町藺牟田に位置する、直径約1キロメートルの火山湖です。1921年に「藺牟田池の泥炭形成植物群落」の名称で国の天然記念物に指定され、さらに2005年にはラムサール条約に基づく指定湿地として登録されるなど、貴重な自然環境を保護するための重要な措置が取られています。 藺牟田池の地理的特徴 藺牟田池は、舟見岳(標高498.8m)、山王岳(491m)、片城山(508.8m)、遠見ヶ城(477m)、飯盛山(432m、藺牟田富士とも呼ばれる)などの山々に囲まれた美しい自然環境の中に位置しています。特筆すべきは、池に流入する大きな川が存在せず、池水が池の東端から流出し、...»
薩摩川内市せんだい宇宙館は、鹿児島県薩摩川内市永利町に位置する、薩摩川内市立の科学展示館および天文台です。宇宙館は、天文台と科学展示施設が融合した体験型の天文施設として、多くの訪問者に宇宙の神秘を体感させています。 天文台と展示施設の融合による体験型天文施設 せんだい宇宙館は、「寺山いこいの広場」内に位置し、天文台と展示施設が一体となったユニークな体験型天文施設です。九州屈指の口径50センチの反射望遠鏡を使用して、惑星や星雲、星団の鮮明な観測が可能です。さらに、天候が良い日には、昼間でも太陽の黒点などの観測が行えます。 展示室では、コンピューターを駆使したさまざまなシステムやゲームを通じ...»
菅原神社は、鹿児島県薩摩川内市東郷町藤川にある神社で、「藤川天神」とも称されています。近代社格制度において郷社に指定されており、学問の神として知られる菅原道真を祀っています。 概要 菅原神社は、大宰府に左遷された菅原道真がこの地に隠棲し、没したという伝説が残る場所です。学問の神として崇敬を集めており、特に受験シーズンには多くの参拝者が訪れます。境内には「藤川天神の臥龍梅」と呼ばれる国の天然記念物に指定された梅の木があります。 祭神 主祭神は、菅原道真です。 歴史 菅原道真の隠棲伝説 藤川天神は、菅原道真が大宰府に左遷された後、この地に隠れ住んだ跡地に創建されたと伝えられています。...»
黒之瀬戸大橋は、鹿児島県阿久根市と出水郡長島町の間にある黒之瀬戸(日本三大急潮)に架かる橋で、自動車やバイクの通行が可能な道路と歩行者専用の通路が設けられています。1974年4月9日、日本道路公団による一般有料道路として供用が開始されましたが、1990年9月21日に無料開放されました。 地理 黒之瀬戸の概要 黒之瀬戸、または黒之瀬戸海峡は、阿久根市脇本と長島の間に位置する海峡です。全長は約2キロメートルで、幅は広い場所で約1キロメートル、最も狭い場所は橋が架かっている梶折鼻付近で約350メートルです。潮流は最大で8ノットから10ノット程度の速さに達し、引き潮の時には八代海から黒之瀬戸海峡...»
出水麓は、鹿児島県出水市に位置する武家屋敷群で、薩摩藩の防衛拠点として重要な役割を果たしていました。この地域は、薩摩藩独特の外城制度による防衛拠点として、武士たちが暮らす場所としても利用されており、今日では「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されています。その歴史的な価値から、国内外から多くの観光客が訪れる人気のスポットとなっています。 出水麓の歴史的背景 薩摩藩の外城制度と防衛拠点としての役割 薩摩藩は江戸時代において、鹿児島城を中心とした防衛体制を整えており、出水麓はその防衛の最前線に位置していました。特に、肥後藩(現在の熊本県)との国境に近いことから、出水麓は重要な軍事拠点とされ、...»
阿久根大島は、鹿児島県阿久根市の沖合約3kmに位置する無人島で、周囲約4kmの広さを持ちます。阿久根市の重要な観光スポットとして知られ、多くの自然や海の魅力を感じられる場所です。元々「大島」と呼ばれていましたが、他の「大島」と区別するために「阿久根」を冠して「阿久根大島」と呼ばれることが一般的になりました。この島は、阿久根県立自然公園の一部として保護されています。 阿久根大島の魅力 無人島ならではの自然の美しさ 阿久根大島は無人島であるにもかかわらず、多くの観光客を引き寄せる魅力的な施設や自然環境が整っています。島内には海の家やバンガロー、貸しテント、キャンプ場などの宿泊施設があり、夏季...»
紫尾神社は、鹿児島県薩摩郡さつま町紫尾に位置する神社で、旧くは「紫尾山三所権現」と称されていました。祁答院七ヶ郷(山崎、大村、黒木、佐志、藺牟田、宮之城、鶴田)の総社として崇敬され、また北薩摩地域の総鎮守として尊ばれてきました。 紫尾神社は、出水市高尾野町唐笠木の紫尾神社とともに国史見在社の論社とされ、かつては旧県社の地位にありました。神社の拝殿の下からは紫尾温泉の源泉が湧き出しており、「神の湯」としても知られています。 紫尾神社の由緒 紫尾神社の創建は約1500年前、空覚上人によるものと伝えられています。鎌倉時代の源実朝が奉納したとされる鏡三面が御神体であり、古くから祁答院七ヶ郷の総社...»
紫尾温泉は、鹿児島県薩摩郡さつま町にある静かな温泉地で、歴史ある温泉として知られています。温泉の泉質は単純硫黄泉で、肌に優しく、リラックス効果があります。この温泉地は、山々に囲まれた静かな環境にあり、保養や静養に最適な場所です。 紫尾温泉の源泉と「神の湯」 紫尾温泉の源泉は、「上之湯」と「下之湯」の二つがあり、特に上之湯の源泉は紫尾神社の拝殿下から湧き出しています。このため、紫尾温泉は「神の湯」とも呼ばれ、地元の人々や訪れる人々に親しまれています。温泉街は、旅館が数軒と共同浴場の「紫尾区営大衆浴場」を中心に形成され、ひっそりとした湯治場の雰囲気が漂っています。 泉質について 紫尾温泉の...»
菱刈鉱山は、鹿児島県伊佐市の菱刈地区東部に位置する鉱山であり、現在日本国内で商業的規模の操業が行われている唯一の金鉱山です。歴史的に見ても、金の産出量・推定埋蔵量ともに日本最大であり、金の他に銀も産出しています。 概要 菱刈鉱山のある菱刈町は、江戸時代から産金地として知られていました。1960年代に金属鉱業事業団(現:独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物資源機構)が金鉱探査を行い、1981年(昭和56年)に鉱脈を発見しました。その後、1985年から住友金属鉱山による採鉱が始まりました。菱刈鉱山の鉱石中の金の含有量は、一般的な鉱山の約8倍に達し、日本国内の年間産金量の9割以上を占めています。...»
鹿屋駅は、かつて鹿児島県鹿屋市共栄町に存在していた日本国有鉄道(国鉄)大隅線の駅であり、1987年(昭和62年)3月14日の大隅線廃止に伴い廃駅となりました。この駅は鹿屋市の中心駅として機能していました。 歴史 開業と初期の運行 鹿屋駅は1915年(大正4年)7月11日に、南隅軽便鉄道の駅として開設されました。南隅軽便鉄道は当初、鹿屋を海岸と結び、鹿児島市など他地域へのアクセスを改善することを目的としていました。開業時には762mm軌間の軽便鉄道で、他の鉄道と接続しない孤立した路線でした。当初の駅は現在の鹿屋市向江町付近に位置していました。 延伸と国有化 その後、鉄道は内陸部へと延伸...»
鹿屋航空基地史料館は、鹿児島県鹿屋市西原に位置する海上自衛隊の航空史料館です。大日本帝国海軍の歴史から現代の海上自衛隊に至るまでの貴重な資料や実機が展示されており、戦争の実態や国防の意義を学ぶことができます。 施設概要 鹿屋航空基地史料館は、昭和48年(1973年)12月に開館し、平成5年(1993年)7月に「新史料館」としてリニューアルオープンしました。約5500点の資料を収蔵しており、大日本帝国海軍時代の鹿屋航空基地の歴史から、現代の海上自衛隊の装備や活動の変遷を明らかにすることで、国家を守ることの意味を深く理解することを目的としています。 館内展示 2階展示エリア 見学は2階か...»
荒平天神は、鹿児島県鹿屋市天神町に位置する神社です。正式名称は菅原神社ですが、通称の荒平天神の方が広く知られています。この神社は、天神様として有名な菅原道真公を祭神とし、地元住民からの崇敬を集めています。 概要 荒平天神の祭神である菅原道真公は、学問の神として広く崇められており、毎月25日の縁日には多くの参拝者が訪れます。神社の旧社格は無格社であり、その創建年代については明確ではありませんが、天文年間(1532年 - 1555年)に創建されたという伝承があります。長い歴史の中で地域社会と密接に関わり、多くの人々に守られてきた神社です。 立地と風景 天神島の風光明媚な景観 荒平天神は、...»
吾平山上陵(あいらのやまのうえのみささぎ)は、鹿児島県鹿屋市吾平町上名にある皇族の陵墓で、地元で「あいらさんりょう」という呼び名で親しまれています。この陵墓は宮内庁によって、天津日高彦波瀲武鸕鷀草葺不合尊(ウガヤフキアエズ)の陵として指定されています。 神代三陵 吾平山上陵は、可愛山陵と高屋山上陵とともに「神代三陵(神代三山陵)」と総称されています。これらは日本の上代の皇族に関わる重要な陵墓として知られています。 概要 『日本書紀』による記述 『日本書紀』によると、初代神武天皇の父である天津日高 彦波瀲武 鸕鷀草葺不合尊(アマツヒコ ヒコナギサタケ ウガヤフキアエズ)は、西州之宮で崩...»
霧島ヶ丘公園は、鹿児島県鹿屋市に位置する標高173.7mの霧島ヶ丘一帯に広がる公園です。多様な施設と美しい自然景観を楽しめる同公園は、鹿屋市の代表的な観光スポットの一つとして親しまれています。 公園の概要 霧島ヶ丘公園には、日本で最も広い面積を誇る「かのやばら園」や、360°のパノラマビューを楽しめる展望台、鹿児島県出身のアテネオリンピック金メダリスト・柴田亜衣のモニュメント、キャンプ場、ゴーカート場、茶室など、多様な施設が充実しています。これらの施設が融合し、訪れる人々に楽しさと癒しを提供しています。 有料施設 かのやばら園:日本最大規模のバラ園で、8ヘクタールの広大な敷地に約3...»
海潟温泉は、鹿児島県垂水市(旧大隅国)に位置する温泉地です。 概要 海潟温泉は、大隅半島の付け根に近い鹿児島湾(錦江湾)に面しており、遠くには桜島を望むことができます。温泉街には3軒の旅館があり、小規模ながらも風光明媚な景観と静かな環境が魅力となっています。特に、共同浴場の江之島温泉が人気を集めています。 泉質 海潟温泉の泉質は、含塩化土類食塩泉です。この泉質は、体を温める効果が高く、リラックス効果や疲労回復に優れています。 歴史 海潟温泉は、1927年(昭和2年)にボーリングによる開鑿で開湯しました。戦後しばらくは、指宿や霧島と並ぶ温泉地として発展していましたが、その後は市が漁業...»
内之浦宇宙空間観測所は、鹿児島県肝属郡肝付町(旧内之浦町)にある日本の宇宙空間観測施設・ロケット打ち上げ施設です。鹿児島宇宙センターの所管であり、敷地面積は70万4345平方メートルの広大な施設で、世界でも珍しい山地に立つロケット発射場として知られています。 施設の概要 内之浦宇宙空間観測所は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の施設の一つであり、日本で最初の人工衛星「おおすみ」の打ち上げなど、固体燃料ロケットを用いた宇宙観測や技術試験、天文観測衛星・惑星探査機の打ち上げ、およびそれらの追跡・管制を行っています。日本国内のロケット打ち上げ施設としては、種子島宇宙センターと並ぶ存在です。 施...»
花瀬は、鹿児島県錦江町を流れる雄川(花瀬川とも呼ばれる)の川面を中心とした景勝地です。増水時には美しい水流が岩盤の割れ目を流れ、その様子がまるで花のように見えることから「花瀬」と名付けられました。雄川の清流が削り出した平坦で滑らかな岩盤が特徴的で、自然が織り成す絶景を楽しむことができます。 花瀬の自然と景観 花瀬の河床は幅約100メートル、長さは約2キロメートルにわたって続いており、その壮大な景観が訪れる人々を魅了します。この岩盤は、11万年前に阿多カルデラから噴出した阿多火砕流が肝属山地に堆積して形成された溶結凝灰岩です。岩盤の割れ目に水が流れ込むことで、美しい白波が立ちます。特に水量が...»
佐多岬は、鹿児島県肝属郡南大隅町佐多馬籠に位置し、大隅海峡に面した岬です。北緯30度59分42秒、東経130度39分42秒にあり、鹿児島湾東岸の大隅半島だけでなく、九州本島の最南端にあたります。霧島錦江湾国立公園(旧・霧島屋久国立公園)に含まれています。 佐多岬展望公園 佐多岬先端部は、2012年10月29日まで一帯を管理していた岩崎産業が運営する「佐多岬展望公園」として入園料を徴収していましたが、10月30日付で南大隅町の所有となり、無料で入園できるようになりました。公園入口前の佐多岬駐車場には、九州最南端の公衆電話が設置されています。 地理 佐多岬の北約600メートルの所を北緯31...»
雄川の滝は、鹿児島県肝属郡南大隅町根占川北に位置する美しい滝です。ここでは、その概要や魅力、アクセス情報などをご紹介します。 概要 所在地とアクセス 雄川の滝は、鹿児島県南東部の大隅半島の南部にある南大隅町の北部に位置しています。南大隅町の中心街を流れる雄川の上流にあり、町の市街地から雄川沿いに進んだ先にあります。最寄りの「雄川の滝遊歩道駐車場」から約1.2キロメートルの遊歩道を歩くことで、滝に到着します。 滝の特徴 滝の地形はシラス台地が雄川によって浸食されて形成されたもので、滝の落差は46メートル、幅は60メートルに及びます。滝壺の水面はエメラルドグリーンの美しい色をしており、柱...»
佐多旧薬園は、鹿児島県肝属郡南大隅町佐多伊座敷にある、かつて薩摩藩が直営していた植物園の跡地です。江戸時代の植物園の中で、現存する数少ない史跡の一つとして知られています。 概要 佐多旧薬園は、薩摩藩の25代当主であった島津重豪(しまづしげひで)の家老、新納時升(にいろときのぼり)によって宝暦年間(1751-1764年)頃に設立されたとされています。島津重豪は「蘭癖大名」として知られ、向学心と藩財政の強化のため、さまざまな植物園事業を推進しました。しかし、佐多旧薬園の正確な設置年月日は記録が残っておらず、詳しくはわかっていません。 佐多薬園の役割と特徴 佐多旧薬園は、琉球を経由して輸入さ...»
ダグリ岬遊園地は、鹿児島県志布志市志布志町夏井に位置する遊園地です。志布志市の遊具メーカー、谷口製作所が管理・運営しており、1981年(昭和56年)1月1日に開園しました。2005年(平成17年)以降は鹿児島県内で唯一の遊園地となり、日本最南端の遊園地としても知られています。 施設の概要 ダグリ岬遊園地は、志布志湾に突き出たダグリ岬に位置し、観覧車やゴーカート、モノレール、ロックンロールなど、多彩なアトラクションを備えています。小さな子どもから大人まで楽しめる施設であり、特に家族連れに人気です。 主なアトラクション 観覧車: 志布志湾の大パノラマが楽しめる高さ30メートルの観覧車。...»
横瀬古墳(横瀬大塚山古墳)は、鹿児島県曽於郡大崎町横瀬にある古墳で、前方後円墳の形状を持つ国指定の史跡です。 概要 横瀬古墳は、鹿児島県では第2位の規模を誇る古墳で、5世紀中葉から後半(古墳時代中期)に築造されたと考えられています。 立地と規模 古墳は鹿児島県東部、志布志湾から西に約6メートルの標高に位置する水田地帯にあります。墳丘は前方後円形で、南西に前方部を向けています。墳丘の長さは約137メートルで、唐仁大塚古墳(154メートル)に次いで県内で2番目の規模を持ちます。墳丘の外側には円筒埴輪や盾形埴輪などの形象埴輪が見つかっており、埴輪を伴う古墳としては日本最南端です。 周濠と墳...»
枇榔島は、鹿児島県志布志市志布志町帖に属し、志布志湾に所在する島です。 位置と地理的特徴 枇榔島は、志布志港から約4キロメートルの沖合に位置し、志布志湾のほぼ中央にあります。島の周囲は約4キロメートル、面積は17.8ヘクタール、最高地点の標高は83メートルです。島の地質は新生代初期の砂岩層と頁岩砂岩層で構成されています。 植生と自然環境 島の名前の由来であるビロウが島全体に生い茂り、独特の景観を形成しています。島内には、モクタチバナ、シラタマカズラ、クワズイモなど200種類近くの亜熱帯性植物が自生し、豊かな植生が見られます。この植生は、居住に適さなかったことや、枇榔神社の社林として伐採...»
丸池は、鹿児島県姶良郡湧水町木場にある湧水を堰き止めて作られた池です。この池は1985年(昭和60年)に「霧島山麓丸池湧水」として名水百選に選定されています。また、近隣には近代化産業遺産に認定されている「丸池湧水煉瓦暗渠」が存在しています。 概要 丸池は霧島連山の栗野岳(くりのだけ)標高600メートル付近に降った雨が地下に浸透し、約35年の滞留時間を経て湧き出している水を堰き止めたものです。毎日約59,000トンの湧水が供給されており、この水は地域の生活用水や灌漑用水としても利用されています。1922年(大正11年)に国から払い下げを受けて堤防が整備され、1963年(昭和38年)以降は湧水...»
霧島アートの森は、鹿児島県湧水町(旧栗野町)の栗野岳(霧島山)の麓、標高約700メートルの高原に位置する鹿児島県立の野外美術館です。自然の地形や樹林をできるだけ生かしながら整備されており、訪れる人々に自然と芸術の融合を楽しんでもらうことが目的とされています。2000年(平成12年)10月12日に開園し、管理運営は公益財団法人鹿児島県文化振興財団によって行われています。美術館の設計は建築家・早川邦彦によるものです。 霧島アートの森の特徴 霧島アートの森の最大の特徴は、アート作品と自然の融合です。霧島アートの森に展示されている作品は、国内外で活躍する著名な作家たちが実際にこの地を訪れ、霧島地域...»