海潟温泉は、鹿児島県垂水市(旧大隅国)に位置する温泉地です。
海潟温泉は、大隅半島の付け根に近い鹿児島湾(錦江湾)に面しており、遠くには桜島を望むことができます。温泉街には3軒の旅館があり、小規模ながらも風光明媚な景観と静かな環境が魅力となっています。特に、共同浴場の江之島温泉が人気を集めています。
海潟温泉の泉質は、含塩化土類食塩泉です。この泉質は、体を温める効果が高く、リラックス効果や疲労回復に優れています。
海潟温泉は、1927年(昭和2年)にボーリングによる開鑿で開湯しました。戦後しばらくは、指宿や霧島と並ぶ温泉地として発展していましたが、その後は市が漁業に力を入れたため、温泉地としては衰退しました。現在では、鄙びた漁村の温泉として親しまれています。
垂水市(たるみずし)は、鹿児島県の中部、大隅半島の北西部に位置する市です。垂水市は鹿児島市から桜島を挟んで東側に位置しており、西側は鹿児島湾に面しています。市の中心市街地は海岸沿いの低平地に発達しており、市域東部の内陸部はシラス台地と山地が広がっています。
市の西側に隣接する桜島はかつては離島でしたが、1914年の大正大噴火で垂水市と地続きになりました。この噴火で松ヶ崎地区には約2メートルの火山灰が積もり、旧小学校が埋まるなど大きな被害を受けました。
垂水市は大隅半島の北西部に位置し、市域の西部は鹿児島湾に面しています。桜島との地続きによって独特の地形を持ち、温泉地や漁業が発展しています。