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薩摩川内市 せんだい宇宙館

(さつませんだいし うちゅうかん)

薩摩川内市せんだい宇宙館は、鹿児島県薩摩川内市永利町に位置する、薩摩川内市立の科学展示館および天文台です。宇宙館は、天文台と科学展示施設が融合した体験型の天文施設として、多くの訪問者に宇宙の神秘を体感させています。

天文台と展示施設の融合による体験型天文施設

せんだい宇宙館は、「寺山いこいの広場」内に位置し、天文台と展示施設が一体となったユニークな体験型天文施設です。九州屈指の口径50センチの反射望遠鏡を使用して、惑星や星雲、星団の鮮明な観測が可能です。さらに、天候が良い日には、昼間でも太陽の黒点などの観測が行えます。

展示室では、コンピューターを駆使したさまざまなシステムやゲームを通じて、宇宙を体感できるインタラクティブな展示が行われています。

立地と周辺環境

標高247メートルの高台に位置するせんだい宇宙館からは、眼下に雄大な川内川が流れる素晴らしい景色を楽しむことができます。隣接する公園には、1300メートルのゴーカートコースやフラワーガーデンが整備されており、家族連れでのんびりとした時間を過ごすことができる場所となっています。

施設の概要

エレベーターとバリアフリー

エレベーターが各階を結んでおり、車いすを利用する方でも望遠鏡のある屋上まで快適にアクセスできます。周辺は「薩摩川内市営公園・寺山いこいの広場」として整備されており、花園やゴーカートなどの遊具施設やレストランがあり、訪れる人々に多彩な楽しみを提供しています。

薩摩川内市立少年自然の家

宇宙館と同じ敷地内には、薩摩川内市立少年自然の家があり、青少年の宿泊研修施設としても利用されています。少年自然の家は、宇宙館と共に青少年の教育活動の場として重要な役割を果たしています。

歴史と沿革

せんだい宇宙館の歴史は、1995年の基本構想策定に始まります。その後、1996年に設計と地質調査が行われ、1997年に建設工事と内装備品の搬入が完了しました。この一連の工程を経て、現在のせんだい宇宙館が誕生しました。

展示と観察設備

展示室の特徴

展示室の入り口では、星座の起源とされる古代メソポタミアにちなみ、バビロニアの守護神マルドゥクの画像が施設案内を行います。訪れる人々は、宇宙の歴史や科学の進展に触れることができます。

天文台と望遠鏡

屋上には蒲鉾型ドーム(スライディングルーフ)に収容された望遠鏡があります。この望遠鏡を使った観察会は、開かれた星空の下で実施され、参加者は宇宙の神秘に迫る体験を楽しむことができます。

メイン望遠鏡とその他の機器

せんだい宇宙館のメイン望遠鏡は、口径50cm、焦点距離6,000mm、口径比F12のカサグレン式望遠鏡です。さらに、口径15cm、焦点距離1,200mm、口径比F8のED屈折式サブ望遠鏡や、口径10cmF8 FL屈折式、口径7.5cmF6.7 屈折式、20×125双眼鏡などの可動式望遠鏡も備えています。

観測機器には、Hαプロミネンスフィルターや日立HV-C12-S4高感度ビデオカメラなどがあり、詳細な観測や撮影が可能です。

観察会とアマチュア天文学者の活動

晴天時には、毎夜観察会が開催されており、星食などの天文イベントも定期的に行われています。また、アマチュア天文学者の参加が奨励されており、せんだい宇宙館の観測データや画像がウェブサイト上で公開され、幅広い天文学愛好者と共有されています。

プラネタリウムの利用

近隣にはプラネタリウムも併設されていますが、これは宇宙館ではなく薩摩川内市立少年自然の家内に設置されています。プラネタリウムの一般利用は、年に一度の公開日などに限定されています。

利用案内

開館時間

せんだい宇宙館の開館時間は、午前10時から午後9時までです。最終入館は午後8時30分までとなっています。

休館日

毎週月曜日が休館日となっています。

入館料金

入館料は大人500円、小中学生300円です。団体利用者や少年自然の家利用者には割引が適用される場合があります。

アクセス

せんだい宇宙館へは、JR鹿児島本線川内駅から車で約20分(約8km)の距離にあります。駐車場は50台分のスペースがあります。

Information

名称
薩摩川内市 せんだい宇宙館
(さつませんだいし うちゅうかん)

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