北薩広域公園は、鹿児島県薩摩郡さつま町虎居(旧宮之城町虎居)に位置する鹿児島県立の都市公園(広域公園)です。この公園は指定管理者制度に基づき、鹿児島県地域振興公社によって管理・運営されています。地域の特産品である竹をふんだんに使用した建物や施設があり、伝統的な風景と地域文化を体感できるのが大きな特徴です。
北薩広域公園は、広大な敷地に設けられた大型の冒険遊具や、地域の特産品である竹を使った体験講座が魅力です。子供から大人まで楽しめる遊具が充実しており、家族連れや友人同士で訪れる人々に人気があります。また、自然の地形を活かした「創造の森」や、「民芸村」など、さまざまな施設があり、自然と文化の調和を楽しむことができます。
「創造の森」は、自然の地形を活かして遊具が配置されたエリアです。このエリアでは、山城をイメージした大型冒険遊具があり、来園者は様々な障害を乗り越えながら本丸攻略を目指します。動物を模した幼児向けの遊具や砂場も設置されており、小さなお子様でも自然の中で安心して遊ぶことができます。さらに、森の中には遊歩道や休憩所も整備されており、森林浴を楽しむことができるのも魅力の一つです。
「民芸村」は、かやぶき屋根が印象的な「里の家」や、竹細工教室が開かれる「体験工房」、伝統的な料理を学べる「峠の茶屋」などが集まったエリアです。ここでは、地域の伝統文化や工芸を体験しながら楽しむことができ、特に週末や祝日には多くの家族連れが訪れます。また、坂の入り口にはキャンプ場と同じ源泉を使用した足湯が設置されており、利用者は無料でリラックスすることができます。
「歳時記の庭」は、季節ごとに異なる草花や花木が植えられ、四季折々の美しい風景を楽しむことができるエリアです。ピクニックを楽しむのに最適な場所で、自然と触れ合いながらのんびりとした時間を過ごすことができます。
北薩広域公園の「大型冒険遊具」は、かつてこの地に存在した山城「虎居城」をイメージして設計された遊具です。挑戦者は「無限の道ゾーン」からスタートし、さまざまな障害を乗り越えながら頂上にある本丸を目指します。本丸からは、紫尾山やさつま町中心部の美しい景色を一望できるため、子供だけでなく大人も楽しむことができるスリリングなアトラクションです。
無限の道ゾーン: ここから冒険が始まります。長い通路を進みながら、体力とバランスを駆使して進んでいきます。
砦侵入口: 本丸への道を阻む最初の関門。
カタカタ道ゾーン: 不安定な道を進むスリル満点のエリア。
からくりの道ゾーン: 巧妙に仕掛けられた障害物を攻略します。
三の丸砦ゾーン: 中盤のポイント。ここを超えると、さらに難易度が上がります。
渓谷ゾーン: 渓谷を模したエリアで、見晴らしが良く、自然の美しさを感じながら進むことができます。
二の丸砦ゾーン: 最後の大きな関門を突破する必要があります。
雷光流星の術ゾーン: スリリングな仕掛けがあるエリア。
東の門ゾーン: 本丸に近づく最終ゾーン。
本丸ゾーン: ゴール地点で、壮大な景色が待っています。
大型冒険遊具の近くには、幼児向けの遊具や砂場が設置されており、小さな子供たちも安全に遊べるよう配慮されています。家族全員で一日中楽しめる施設が整っているため、北薩広域公園は幅広い年齢層の利用者に人気です。
北薩広域公園には無料と有料の施設が揃っています。無料施設としては、大型冒険遊具、展望台、芝生広場、林間広場、体験工房、里の家、炭焼き窯、桜園、花園、歳時記の庭、足湯などがあり、これらの施設は自由に利用できます。足湯の利用時間は10時から16時までですので、ご注意ください。
有料施設にはキャンプ場や多目的広場があり、アウトドアを楽しみたい方にもおすすめです。また、グラウンドでは運動を楽しむことができ、スポーツイベントや大会にも利用されています。
北薩広域公園へのアクセスは、鹿児島市内から国道328号を経由して約1時間10分、薩摩川内市からは国道267号を利用して約30分です。また、鹿児島空港からは国道504号を経由して約40分、出水からは国道328号を使って約30分で到着します。
公園の周辺には「かぐや姫の里」などの観光スポットがあり、訪れた際には一緒に立ち寄ることができます。自然と歴史を感じる場所で、訪れるたびに新たな発見があるでしょう。