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大島海峡

(おおしま かいきょう)

大島海峡は、鹿児島県大島郡瀬戸内町に位置し、奄美大島の南西岸と加計呂麻島の北東岸との間に広がる海峡です。別名「瀬戸内」とも呼ばれ、美しい景観と豊かな自然環境で知られています。

概要

大島海峡は、北西から南東へ約20kmにわたって流れ、幅はおおよそ2kmから6kmです。両岸はリアス式海岸で、入り組んだ地形が特徴です。海峡の南西側には薩川湾が広がり、海峡を挟んで反対側には久慈湾が位置しています。大島海峡と薩川湾は、船の避泊地としても重要な役割を果たしており、穏やかな海面が船舶の安全を支えています。

歴史的背景

薩川湾は、1920年から1945年まで日本海軍の軍港として使用されていました。この場所には、かつて戦艦大和や武蔵が停泊したことがあり、その歴史的な背景は海峡に一層の重みを与えています。

自然環境と生態系

大島海峡の沿岸にはサンゴ礁が広がり、多様な海洋生物の生息地となっています。豊かな海洋生態系は、シュノーケリングやダイビングなどのマリンスポーツを楽しむ観光客にも人気です。サンゴ礁の間を泳ぐ熱帯魚やウミガメなど、さまざまな生き物が観察できることから、海洋生物の宝庫といえるでしょう。

奄美群島国立公園の一部としての保護

1974年には、大島海峡全域が奄美群島国定公園に指定され、その後2017年には奄美群島国立公園に昇格しました。これにより、大島海峡の自然環境と生態系は法的に保護され、観光と自然保護の両立が図られています。

保護活動の取り組み

国立公園として指定されて以来、地域住民や行政、NPO団体が協力して自然保護活動を進めています。サンゴ礁の保全や海洋生物の調査、環境教育プログラムの実施など、多岐にわたる取り組みが行われています。これにより、大島海峡の美しい自然が未来にわたって保たれることが期待されています。

観光とアクセス

大島海峡は、美しい風景と多様なアクティビティが楽しめる観光スポットとして人気です。海峡をクルージングするツアーでは、リアス式海岸の絶景を間近で楽しむことができます。また、シュノーケリングやダイビングなどのマリンアクティビティは、海峡の澄んだ海水と豊かな生態系を満喫するのに最適です。

交通アクセス

大島海峡へのアクセスは、奄美大島の名瀬港や加計呂麻島の港を利用するのが一般的です。各港からは定期船や観光船が運航されており、簡単に海峡を訪れることができます。地元の観光案内所では、各種アクティビティの予約や情報提供も行っているため、初めて訪れる観光客にも安心です。

まとめ

大島海峡は、歴史と自然が調和した美しい海峡であり、観光と自然保護が両立する魅力的なエリアです。サンゴ礁の海でマリンスポーツを楽しむことはもちろん、戦艦大和や武蔵が停泊した歴史的な背景に思いを馳せることもできます。豊かな自然と独特の歴史を持つ大島海峡を訪れ、その魅力を存分に堪能してみてください。

Information

名称
大島海峡
(おおしま かいきょう)

奄美大島・与論島

鹿児島県