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屋久島

屋久島の観光におすすめスポット

観光地や名物をピックアップ!

屋久島 観光ガイド

屋久島の観光・旅行 Info

屋久島は世界自然遺産に登録された豊かな自然と独自の生態系を持つ神秘的な島です。屋久杉や原生林、滝、海岸線、温泉など、魅力があふれています。

縄文杉(じょうもんすぎ)

屋久島最大の屋久杉

樹齢は推定7200年ともいわれる日本最古級の杉。トレッキングでのみ訪問可能で、往復約10時間の本格登山コースです。

アクセスと注意点

荒川登山口から出発。登山前には天候や装備の確認が必要です。事前にバス・登山許可の確認も行いましょう。

白谷雲水峡(しらたにうんすいきょう)

「もののけ姫の森」として有名

屋久島の代表的な自然スポット。苔むした森と屋久杉が広がる幻想的な世界が広がっています。体力に合わせて選べる複数のコースがあります。

おすすめのコース

大川の滝(おおこのたき)

日本の滝百選にも選ばれた大迫力の滝

高さ88mから流れ落ちる滝で、滝壺まで歩いて近づけるのが魅力です。車で気軽に行けるスポットで、写真撮影にもおすすめです。

千尋の滝(せんぴろのたき)

巨大な花崗岩の一枚岩と滝のコントラスト

屋久島南部に位置し、高さ60mから流れる滝と周囲の断崖が作り出す壮大な景観。展望台から眺めるスケール感は必見です。

ヤクスギランド

屋久杉と森を気軽に体感できる散策エリア

整備された散策路があり、30分〜150分の複数のコースが選べます。トレッキング初心者にも安心して楽しめる人気スポットです。

永田いなか浜

ウミガメの産卵地として有名

日本最大のウミガメ上陸地。5月〜8月にはアカウミガメが産卵に訪れ、予約制の観察会も開催されます。夕日スポットとしても人気です。

平内海中温泉

干潮時のみ入浴できる天然の海中温泉

海岸に湧く天然温泉で、干潮の前後2時間しか入浴できません。混浴・水着不可なので、訪問の際は注意が必要です。

屋久島灯台(永田岬灯台)

大海原と断崖の絶景スポット

島の西端にあり、海と空、崖の風景が広がる場所。人が少なく、静かに自然を楽しめる穴場的観光地です。

屋久島のグルメガイド

屋久島は自然の恵み豊かな島で、海産物・山の幸・伝統加工品・地元グルメがそろっています。旅の記念や贈り物、自分へのご褒美にもぴったりなお土産がたくさんあります。

名産品・ローカルフード

飛び魚(トビウオ)

屋久島の代表的な海の幸。特にトビウオの干物やすり身を使った「トビウオのつけあげ(さつま揚げ)」は絶品です。

首折れサバ

水揚げ後すぐに首を折って締めることで鮮度を保ったブランドサバ。刺身や塩焼きなどで味わえます。

屋久鹿料理

島内の飲食店では、屋久鹿のジビエ料理を提供するところもあります。栄養価が高く、臭みが少ないのが特徴です。

屋久島たんかん

甘くてジューシーな柑橘「たんかん」は、冬から春にかけて旬を迎えます。ジュースやゼリーなど加工品も豊富です。

屋久島茶

山の清流と気候が育んだ高品質な緑茶。特に「屋久島紅茶」や「深蒸し茶」も人気があります。

人気のレストラン

屋久どん(宮之浦)

トビウオのから揚げや刺身定食、トビウオのひつまぶしなど、郷土料理が味わえる名店です。

潮騒(安房)

新鮮な地魚の寿司や刺身が人気。首折れサバやカンパチの刺身をリーズナブルに味わえます。

散歩亭(小瀬田)

地元食材を使った創作和食が評判。屋久島らしさが感じられる落ち着いた雰囲気のレストランです。

PANDA屋(安房)

屋久島産食材を使用したスパイスカレーや定食が人気。観光客と地元の人に愛されるカフェ風レストランです。

おすすめのお土産

トビウオのつけあげ(さつま揚げ)

屋久島で水揚げされたトビウオをすり身にして揚げた名物。日持ちする冷凍商品も多く、お土産にぴったり。

屋久杉工芸品

樹齢数千年の屋久杉の端材を使った工芸品。箸・茶托・置物・アクセサリーなど、工房や道の駅で販売されています。

たんかんジュース・ゼリー

甘みと酸味のバランスが絶妙なたんかんは、加工品としても大人気。軽くて持ち運びやすく、お土産にも便利です。

屋久島焼酎「三岳」

鹿児島県内でも人気の芋焼酎。屋久島の天然水と地元産芋を使い、スッキリした飲み口が特徴です。

屋久島コスメ(椿油・月桃化粧水など)

屋久島の自然素材を使ったオーガニック系のコスメが充実。女性へのお土産や自分用にも人気です。

屋久島の季節の祭り・イベント

世界自然遺産の島・屋久島では、豊かな自然と共生する暮らしの中で受け継がれてきた文化が息づいています。地域に根ざした伝統行事や、観光客も参加できる自然体験型イベントが各地で開催されており、訪れる人々に特別な体験を提供しています。

主な祭り・伝統行事

岳参り(たけまいり)

屋久島の各集落で古くから行われている山岳信仰に基づく行事で、山の神に豊作・安全祈願をするため、里から山へ登る儀式です。特に屋久島の主峰・宮之浦岳や永田岳などへの登拝が中心となります。

十五夜祭り(綱引き)

旧暦の8月15日ごろに行われる祭りで、集落ごとに綱引きや餅まき、太鼓演奏が行われます。綱を引くことで災いを祓い、集落の安泰を願う意味があります。

弁天祭(宮之浦)

海の安全と大漁を祈願する祭りで、地元の弁天様を祀った神社にて、漁業関係者が中心となり行われます。神輿や伝統芸能が奉納されるにぎやかな行事です。

自然と調和する現代的イベント

屋久島環境文化フェスティバル

環境保護やエコツーリズムをテーマにしたイベントで、講演会・ワークショップ・音楽ライブ・映画上映などが行われます。地元住民と観光客が交流できる機会でもあります。

屋久島ヒーリングツアー・ヨガリトリート

神秘的な森や海辺でのヨガ体験、屋久杉の森を舞台にしたスピリチュアル・リトリートも人気です。自然と自分を見つめ直す時間が得られると注目されています。

屋久島ならではの特徴的な事柄

「月に35日雨が降る」と言われる島

屋久島は日本一の多雨地帯として知られており、「月に35日雨が降る」と表現されるほど。短時間での天候の変化が多く、雨具は必須です。こうした気候が豊かな森と清流を育んでいます。

伝統文化と自然信仰の融合

屋久島では古来より自然の山や森、岩、滝などに神が宿ると信じられ、今も地域の祭りや暮らしにその信仰が根付いています。観光中に出会う神社や祠にもそうした歴史が感じられます。

小規模で地域密着型の行事

屋久島の行事は集落単位での開催が多く、規模は小さいながらも温かみがあり、観光客も歓迎されることがあります。訪問時期によっては思いがけないお祭りに遭遇するかもしれません。

屋久島の気温・天候

屋久島は亜熱帯気候に属する日本屈指の多雨地帯で、豊かな自然を育む雨と霧に包まれた島です。標高差が大きいため、海辺と山岳地帯では気温や気候が大きく異なるのも特徴です。以下では季節ごとの気温や気候、雨、台風などの特徴について解説します。

春(3月~5月)

気温・気候

春の屋久島は、平均気温が13〜20℃程度で、徐々に暖かくなります。3月はまだ肌寒さが残りますが、4月以降は過ごしやすい気候になります。

特徴

新緑が美しい季節で、登山やハイキングに最適なシーズン。まだ観光客が少なく、静かな森を楽しめます。雨は徐々に増えますが、日照時間も確保されるため、快適な旅が可能です。

梅雨(5月下旬~6月下旬)

気温・気候

梅雨の時期は平均気温18〜25℃前後で、湿度が非常に高く、雨の日が多くなります。

特徴

屋久島の梅雨は本州より早く始まり、1ヶ月のうち30日近く雨が降るとも言われるほどです。川の水量が増し、滝の迫力が増す絶好の時期でもあります。レインウェアの準備は必須です。

夏(7月~9月)

気温・気候

平均気温25〜30℃。蒸し暑く、日差しも強くなります。標高の高い山間部は涼しいですが、海辺では本州南部並の夏の暑さです。

特徴

夏休みシーズンで登山や海水浴の観光客が増加します。屋久杉登山はこの時期が最も人気。ただし台風が接近するリスクもあり、旅行計画には注意が必要です。

秋(10月~11月)

気温・気候

秋は平均気温15〜23℃程度で、涼しく快適な気候になります。湿度も下がり、過ごしやすい時期です。

特徴

登山やトレッキングに最適で、紅葉も楽しめるシーズン。特に縄文杉への道中や白谷雲水峡では、苔や紅葉が幻想的な風景を見せてくれます。

冬(12月~2月)

気温・気候

平均気温10〜15℃と比較的温暖ですが、山間部では気温が0℃を下回ることもあります。積雪は山頂付近に限定されます。

特徴

冬は観光客が減るため、静かな森や屋久杉をじっくり味わいたい人におすすめです。山間部での登山は冬装備が必要です。晴れた日は空気が澄んで、景色も非常に美しくなります。

屋久島の雨と台風の特徴

月に35日雨が降る?

屋久島は「月に35日雨が降る」とも言われるほど雨が多く、年間降水量は約8,000mm(山間部)にも達します。この雨が島の豊かな森と清流を育んでいます。

台風の接近

屋久島は台風の通り道に位置しているため、7月~10月頃には台風による影響が出やすくなります。特に海や空の交通機関が乱れやすいため、旅行計画時は天気予報や台風情報を要チェックです。

屋久島へのアクセス

屋久島は鹿児島県南部に位置する離島で、アクセス方法は主に飛行機フェリーです。天候によっては交通手段に影響が出る場合があるため、旅程は余裕を持って組むことをおすすめします。

飛行機でのアクセス

鹿児島空港から屋久島空港へ

所要時間:約35分
日本エアコミューター(JAC)が1日複数便運航しています。
屋久島観光を短時間で始めたい方には飛行機が便利です。

大阪・福岡・東京からのアクセス

東京・福岡・大阪からの直行便はありません。
一度、鹿児島空港へ移動し、そこから屋久島行きの便に乗り継ぐ必要があります。
- 東京(羽田)→ 鹿児島:約1時間50分
- 大阪(伊丹・関空)→ 鹿児島:約1時間20分
- 福岡 → 鹿児島:約1時間

フェリーでのアクセス

高速船(トッピー&ロケット)

所要時間:約1時間50分~3時間30分
鹿児島港から高速船トッピー&ロケット(種子島経由便あり)が1日2~3便運航しています。
悪天候時は欠航する場合もあるので注意が必要です。

フェリー屋久島2(フェリー)

所要時間:約4時間
鹿児島港から宮之浦港までを1日1往復運航しています。
費用は飛行機や高速船に比べて安価で、車両の積載も可能です。

フェリーはいびすかす(夜行便)

所要時間:約13時間
鹿児島新港から種子島(西之表港)経由で屋久島(宮之浦港)へ。
夜間に移動する便で、のんびりと船旅を楽しみたい方向けです。

屋久島島内の主な港と空港

宮之浦港(北部)

屋久島の中心的な港。宿泊施設や観光案内所が集まり、登山やトレッキングの出発点としても便利です。

安房港(東部)

高速船やフェリーの一部便が発着。屋久杉ランドや縄文杉登山口にアクセスしやすい立地です。

屋久島空港(中央東部)

鹿児島からの便が発着。島内中心部に位置し、宮之浦や安房へも車で20〜30分ほどで行けます。

屋久島の移動手段

屋久島は自然豊かな広大な島で、観光スポットは島内各地に点在しています。そのため、効率よく観光を楽しむためには適切な移動手段の選択が重要です。ここでは主な移動手段について詳しく紹介します。

レンタカー

もっとも一般的で便利な移動手段

島内観光の中心的な手段として多くの旅行者が利用しています。
屋久島空港、宮之浦港、安房港などにレンタカー会社があり、登山口や海岸線の観光地までスムーズにアクセスできます。

メリット

- 時間に縛られず自由な移動が可能
- 天候や荷物の多い移動に便利
- 登山や早朝出発、夜の移動にも対応

注意点

- 山道やカーブが多いため運転には注意が必要
- ガソリンスタンドが少ないため燃料残量に注意

路線バス

公共交通を利用した経済的な移動

屋久島交通が島内を走るバスを運行しています。宮之浦〜安房〜尾之間〜栗生などを結ぶ路線があり、主要な観光地の一部にもアクセスできます。

メリット

- 費用が安く、環境にやさしい
- 一部観光地に乗り入れている

注意点

- 本数が少なく、時間に制限がある
- 行きたい場所によってはバスだけでは難しい場合もある

タクシー

スポット移動や短距離移動に便利

島内にはタクシーもあり、短距離の移動やバスがない時間帯に便利です。また、観光タクシーとして運転手がガイドしてくれるプランもあり、効率的な観光が可能です。

メリット

- バスでは行きにくい場所への移動が可能
- ガイド付きで観光できるプランもあり

注意点

- 距離によっては料金が高くなる可能性あり
- 台数が限られているため事前予約が望ましい

レンタサイクル・電動アシスト自転車

天気の良い日や市街地の移動に最適

宮之浦や安房周辺でレンタサイクルを利用することもできます。電動アシスト付きの自転車もあるため、多少の坂道にも対応可能です。

メリット

- 手軽で環境にやさしい
- 天気の良い日には景色を楽しみながら移動できる

注意点

- 距離が長い移動や悪天候時には不向き
- 山間部や登山口への移動は困難

屋久島の観光コース

世界自然遺産にも登録されている屋久島は、神秘的な原生林や美しい海岸線、温泉、文化施設が点在する自然豊かな島です。ここでは、旅行の目的や滞在日数に合わせて楽しめる、おすすめの観光モデルコースを紹介します。

1日コース:気軽に自然と文化を満喫

モデルルート(安房エリア拠点)

午前:紀元杉見学 → 千尋の滝(せんぴろのたき)
昼食:安房の海鮮食堂で地魚料理
午後:屋久杉自然館 → 志戸子ガジュマル公園
夕方:平内海中温泉(干潮時のみ入浴可)

ポイント

- 自然・歴史・温泉をバランスよく楽しめる初心者向けコース
- ドライブ中心で移動もスムーズ

2日コース:森と滝の魅力を堪能

1日目:屋久杉と山の絶景

早朝:白谷雲水峡トレッキング(もののけ姫の森)
午後:屋久島環境文化村センターや宮之浦港エリアで観光
宿泊:宮之浦または安房エリア

2日目:滝と南国の自然を体感

午前:大川の滝・トローキの滝めぐり
昼食:尾之間周辺のカフェや郷土料理店
午後:尾之間温泉でゆったり休憩

ポイント

- 初級〜中級トレッキングと島内観光を組み合わせたコース
- 無理なく屋久島の魅力を満喫

3日以上滞在コース:屋久島を深く味わう

1日目:島内一周と文化・温泉

- 紀元杉 → 千尋の滝 → 大川の滝 → 平内海中温泉
- 宮之浦または安房に宿泊

2日目:縄文杉トレッキング

- 早朝出発で約10時間の往復トレッキング
- 荒川登山口 → 縄文杉 → 折り返し
- 達成感を味わったあとは温泉と地元料理で癒しの夜

3日目:リラックスと自然観察

- 志戸子ガジュマル公園 → 安房川でカヌー体験
- 浜辺で夕日を眺めながらのんびり過ごす

ポイント

- アクティブ派も癒し派も満足できるロングステイ向け
- 縄文杉登山は登山装備や体力の準備が必要

観光のヒント

天候と服装

屋久島は「1ヶ月に35日雨が降る」と言われるほど雨が多い地域です。レインウェアや滑りにくい靴を準備しましょう。

予約とガイド

トレッキングや観光タクシー、アクティビティは事前予約が安心です。特に縄文杉登山はガイド付きがおすすめです。

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