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尾之間温泉

(おのあいだ おんせん)

尾之間温泉は、鹿児島県熊毛郡屋久島町に位置する、自然豊かな環境に囲まれた温泉です。屋久島はユネスコの世界遺産にも登録されている島であり、その大自然を楽しみながら温泉を満喫することができるスポットとして多くの観光客に親しまれています。

温泉の概要

尾之間温泉は、屋久島の中央にそびえるモッチョム岳の麓に位置し、静かな山間の温泉街にあります。温泉街の中心には、足元から自然に湧き出す「自噴式」の共同浴場があり、登山帰りの疲れた体を癒すことができます。屋久島の魅力を感じながらリラックスできる場所として、多くの人が訪れています。

泉質と温度

尾之間温泉の泉質は硫黄泉で、源泉温度は44℃から49℃です。この温泉は、湯船から自然に湧き出る自噴泉を楽しむことができる点が特徴的で、豊富な湯量と高温が魅力です。

共同浴場と足湯

共同浴場は温泉街の中心で、地元の人々や観光客が利用しています。足湯も設置されており、気軽に温泉の温かさを楽しむことができます。共同浴場の雰囲気は素朴で、足元から自然に湧き出る湯に浸かりながら、心身ともに癒される時間を過ごせます。

歴史と伝承

尾之間温泉は、約300年前に開湯されたと伝えられています。当時、尾之間地区で発生した疫病が、この温泉に祈願されたことにより収束したと言われています。その際、温泉神社に祈願されたことが記録として残っており、尾之間地区では「尾之間棒踊り」としてその出来事が今も伝承されています。

温泉神社

尾之間温泉の近くには、疫病退散を祈願した温泉神社があり、地域の守り神として多くの人々に崇敬されています。訪れた際には、温泉に浸かるだけでなく、この神社にも参拝してみるとよいでしょう。

アクセス情報

尾之間温泉へは、屋久島空港からバスで約45分でアクセス可能です。屋久島自体が自然に恵まれた島であり、移動の途中でも豊かな緑や美しい景色を楽しむことができます。

駐車スペースと設備

尾之間温泉には、駐車スペースが用意されていますが、更衣室やロッカーは簡易的なものしかないため、貴重品は自己責任で管理する必要があります。番台があり、男女別の浴場も整備されています。浴場は小規模ですが、地元の温かさを感じながら入浴できます。

登山客に人気の温泉

尾之間温泉は、屋久島を訪れる登山客にとって欠かせないスポットです。屋久島の代表的な登山ルートである縄文杉やモッチョム岳を訪れた後、疲れた体を癒すために温泉に立ち寄る登山客が多くいます。特に共同浴場は、手軽に利用できることから、観光客や地元の人々に愛されています。

子宝の湯としての評判

尾之間温泉は、地元では「子宝の湯」としても知られており、その効能を期待して訪れる人も少なくありません。自然豊かな環境の中で、心身ともにリフレッシュできる温泉として、家族連れにも人気です。

屋久島温泉との関係

かつて、尾之間温泉の湯は、屋久島温泉へも引湯されていました。しかし、現在では屋久島温泉は独自の源泉を使用しており、尾之間温泉との直接的な関係はなくなっています。

その他の施設と注意点

尾之間温泉には、簡易更衣室や足湯が設置されていますが、設備はシンプルです。特に貴重品の管理には注意が必要で、自己責任での管理が求められます。また、浴場の規模は大きくないため、混雑時には譲り合って利用する必要があります。

まとめ

尾之間温泉は、屋久島の自然を満喫できる貴重な温泉地で、歴史的にも深い意味を持つ場所です。登山や観光の疲れを癒す場所としても人気が高く、地元の人々や観光客に愛されています。自然豊かな環境とともに、温泉の温かさを存分に楽しめるスポットとして、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。

Information

名称
尾之間温泉
(おのあいだ おんせん)

屋久島

鹿児島県